じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 1月9日に西方最大離角を迎えた水星と金星。1月10日06時17分撮影。

1月10日(月)

【思ったこと】
_b0110(月)新年の抱負(2)今日は人生で一番若い日であるという発想

 昨年11月14日、NHK「こころの時代」で、

“人生で一番若い日”を生きる (禅文化研究所長 西村惠信さん)

という話題を取り上げていた。

 なぜ、一番「若い日」なのかという理由については、番組記録サイトに
ことし喜寿を迎えた西村惠信さんは「自分の寿命は90歳」とみずから決め、「人生最後の日から逆算すると毎日が“人生で一番若い日”になる。生に執着し人生を最後まで大事に生きる」と宣言した。【以下略】
も記されている。

 確かに、過去は過去であってもはや、自分の「生」の一部ではないと考えれば、残り人生の中では今日が一番若い日であるというのは論理的に正しい。もっともそういう理屈ばかりではない。残り人生をきっちり決めておけば、「あと何年」ということで今を惜しむようになり、精一杯生きようとする力になる。「明日にも死ぬかもしれない」と口にしながらも心のうちでは漠然と自分の人生が未来永劫続くように考えていると、毎日がダラダラと間延びしてしまって、けっきょく何もせずに老いていくだけになってしまう。そういう意味では、寿命を宣言して、区切りをつけて生きるということには意義があると思った。また、西村さんご自身も言っておられたが、「自分の寿命は90歳」と宣言することは別段、90歳で自殺するという決意を表明したものではない。91歳、92歳、...というように長生きできた時は儲けもの、その時になってまた新たな寿命宣言をすればよいのである。




 もっとも、西村さんの場合は77歳であって、90歳まであと13年しか残っていないと考えるからこそ生きる力が出てくるのである。私自身の場合は、まだ58歳なので、90歳が寿命であると宣言しても先が長すぎて、かえって間延びしてしまう。もう少し、いくつかの段階に分けて年齢を設定をした上で、今後の人生設計をしたほうがよさそうだ。仮に、旅行・登山や園芸活動を中心に区分してみると、
  1. 65歳まで:現役生活。健康・体力は今のところ大丈夫だが、時間的には制約が多く、雑務に忙殺される恐れあり。
  2. 70歳まで:定年退職により、時間的な制約から解放される。健康・体力が残っていれば、比較的長期間の海外旅行ができる。
  3. 75歳まで:海外旅行は、滞在休養型を除けば殆ど無理。国内の温泉旅行程度。
  4. 75歳以降:健康状態にもよるが、あまり外出せず、自宅内での園芸や、近隣の散歩が中心となる。自動車免許はたぶん返納。
といった感じになる。とにかく、老いを嘆いていてもしようがない。健康状態を測りながら、それぞれの年齢区分において何ができるのか、何ができなくなるのかを具体化しておいて、できる範囲で精一杯生きるほかはないと思っている。