じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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§§ 2010年版・岡山大学構内の紅葉(22)自転車置き場の裏は岡大随一のモミジの名所

 理学部の自転車置き場の裏側に、岡大随一のモミジの名所がある。京都・大徳寺・高桐院の庭園を思い出させる景観。


11月30日(火)

【思ったこと】
_a1130(火)日本質的心理学会第7回大会(4) 段ボールハウスは現代美術の作品か、路上生活者の宿か(1)

 楽天版(11/30付け)でも触れたが、大会2日目の午後、今回の大会の研究交流委員会企画として

インター・ローカルな〈知〉の創出とフィールドワーク

というシンポジウムが行われた。初めに、著名な現代美術家である、川俣正氏(パリ国立高等芸術学院教授)による「スライドレクチャー」が行われた。スライドレクチャーとは何かと思ったが、要するに、ご自身の作品をプロジェクターで紹介しながら、作品を制作するプロセスを語るというような内容であった。なお、作品やプロジェクトは などで拝見することができる。

 レクチャーでは、「ワーク・イン・プログレス」、「セルフエデュケーション」、「Epoch Makingの試み」などの考え方が写真ととともに解説された。

 最初に紹介されたのは、「日常的な物事、風景から新たな発想を組み立てる。」という取り組みであり、さまざまな家を材木で覆うような奇妙な作品がいくつか紹介された。

 2番目に紹介されたのは「フィールドスケッチ」と呼ばれるもので、これは早い話、段ボールや廃材を使って街角、橋脚の下などに、掘っ立て小屋を建てるというような作品であった。いくつか写真を拝見したが、私には、どう見ても、路上生活者の宿にしか見えなかった。

 ちなみに、街角に勝手に段ボールハウスを建てるという行為は必ずしも合法的ではなく、粗大ゴミを違法に「投棄」したと見なされ、何度か警察から「こんどやったら、国外には出られなくなるぞ」というような警告を受けたという。また、実際に路上生活者の宿として利用され感謝されたハウスもあり、路上生活者からアドバイスを受けて作られたものもあり、短時間で撤去されたものもあるとか。

 これとは別に、街角に自分のハウスを設置して、丸一日その中で過ごしてみるというプロジェクトもあったとか。中には、高速道路にかかるコンクリートの橋(トンネルの上?)にリラックスチェアのような椅子状のハウスを設置してそこで過ごすという人も居たが、危険であるため短時間で撤去されたというような話もあった(←長谷川の記憶によるため不確か)。

 ちなみに、私自身は、街角に段ボールハウスを設置するというような行為はもちろんやったことが無いが、「冬ソナ風雪だるま」であれば、いろんな場所で作ったことがある。  段ボールハウスよりも、冬ソナ風雪だるまのほうが、景観にマッチしているし、いずれ融けてしまうので迷惑を及ぼすこともないと思えるのだが...。

次回に続く。