じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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夜明け前の岡山大学祭会場と明けの明星

 11月20日(土)、21日(日)、22日(月)の3日間、岡山大学祭が開催されている。写真は、21日早朝のメインストリートの様子(05時56分頃撮影)。この日の準備に取りかかる学生たちが集まりだしてきて、テントの中から賑やかな声が聞こえていた。なお、右上に光っているのは明けの明星。11月16日の楽天版にも記したように、12月4日が最大光度−4.7等、来年の1月9日が西方最大離角となる。

11月20日(土)

【思ったこと】
_a1120(土)58歳になって始めたこと、止めたこと(5)山登りは、もうエエ

 登山・トレッキングは私の主要な趣味の1つであるが、以前に比べると、ぜひとも登ってみたいというほどの情熱がわかなくなった。少なくとも現時点で、「死ぬ前にはぜひともこの山には登っておきたい」という山は無いし、日本百名山をすべて登るとか、富士山に100回登山をするというような数値目標は立てていない。

 理由の1つは、最近、NHKの世界の名峰などで、高画質の登頂風景が紹介され、それらを視ただけで自分も登った気分になれること、高額な旅費をつぎ込んで苦労して登っても、映像で紹介されたほどの最高の気象条件には恵まれないであろうと思うようになったことにある。

 少し前に放送された、ウィルヘルム(11月10日放送、「第10回 ウィルヘルム 〜聖なる岩の峰〜」は、いずれ機会があれば登ってみようと思っていた山の1つではあるが、映像を見て、だいたいどんなところかが想像できるようになった。霊山としてあがめられている山であることはよく分かったが、自分の足で苦労して登るほどのことは無いと思った。

 いちばん最近放送された、キリマンジャロ(11月17日放送、「第11回 キリマンジャロ 〜赤道直下の白き山〜」は、2008年8月22日の日記では次の目標に掲げたマチャメルートからの登山と重なるコースを紹介したものであった。今回の放送では、山麓一周(大沢崩れが激化する前まで可能であった富士山お中道めぐりに相当)のほか、キボ峰の火口中心部やウフルーピークからの日の出などを余すところなく紹介しており、マチャメルートから登るツアーに参加してもあれほどの絶景はのぞめないことが明白になった。今回の放送では、それに加えて空撮の映像もなかなかすばらしかった。私としてはこれで十分に満足。
※それはそれとして、30年前と比べて氷河が衰退していることには、改めて驚かされた。

 悪天候のために登頂できなかったカムチャツカ・アヴァチャ山は、上掲の世界の名峰では取り上げられていないが、ネットで検索したところ、こちらの方が、最高の気象条件のもとでの登山風景を公開しておられ、ああ、あの場所からはああいう風景が眺められたのかということがよく分かった。しかし、その方が登山された日付は2008年8月3日、私たちがチャレンジした2008年8月8日のわずか5日前であったのだ。カムチャツカというのはいったん悪天候になると何日も同じような状態が続くと聞いていたが、私たちはまことに運が悪かった。

 いろいろ書いたが、「山登りは、もうエエ」というのは、ピークハンティングにはこだわらないという意味であって、山麓からのんびりと山を眺めたり植物に接したり、そのほかマグマの溜まった火口を眺めるというような非日常体験は今後もできる限り続けていきたいとは思っている。

 次回に続く。