じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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夕暮れの座主川。

気象庁統計によれば、岡山では、7月24日までで、3日連続で猛暑日(最高気温35℃以上)、6日連続の熱帯夜、また平均気温のほうも3日連続で30℃以上という酷暑が続いている。

写真は、夕暮れの座主川。なお、24日夕刻には北の空に巨大な積乱雲が見えたが、結局1滴も降らずに消え去った。25日午後は積乱雲が24日よりもさらに発達し、夕刻に雷雨になると予想されている。


7月24日(土)



【小さな話題】

東京スカイツリー

 7/24(土)の夕食時に、

NHK「ワンダー×ワンダー」「ほぼ完全公開!東京スカイツリ−」

の一部を視た。

 ウィキペディアにも記されているように、東京スカイツリーは東京都墨田区押上に建設中であり、2012年春に竣工予定、完成時の高さは634mになるという。放送収録時に高さは398mということであったが、すでに新たな観光名所になっているとか。

 番組を視て意外に思ったのは、スカイツリー本体の敷地面積はわずか2000平米、東京タワーの面積9025平米の4分の1にも満たないということであった。東京タワーの足元の形は四角形であるが、スカイツリーは正三角形であり、一辺の長さは70m(東京タワーは95m×95m)であるという。以前、岡山大学の敷地を100mしごとに碁盤の目に区切ったことがあったが(こちらから参照)、どうやら文法経1号館のほうが敷地面積は広そうだ。高さが634mにもなるということで敷地面積も広大であると思い込んでしまいがちであるが、実際は意外に狭く、その気になれば、岡大の時計台前の広場にも同じモノを立てることができそう。

 スカイツリーの足元は正三角形であるが、丈夫は円筒型になっていく。設計者の吉野繁氏(日建設計)によれば、上部を円形にしたのは、第二展望台(空中回廊)からどの方向でも観られるように配慮したためであるとか。

 しかし、円筒形構造の建造物では、四角い鋼材は不便である。今回は、巨大なパイプ型の鋼板25000個が使われているというからこれまたスゴイ。

 なお、「時空を超えたランドスケープ」というテーマは、吉野氏ではなく、今村義人氏(東武タワー スカイツリー株式会社)の発案によるものらしい。「時空を超える」には、このタワーのモデルにもなった五重塔との時代を超えた連携という意味も含まれている意味も含まれているのではないかと思う。

 ところで、このタワーについての私のいちばんの疑問は、なぜこのような高層タワーが必要なのかということであった。もし、地上波デジタル放送に必要ということであれば2011年7月までに完成・稼働しなければならないし、東京以外の大都市でも同じ規模のタワーが必要になるはずである。超高層ビルによる電波障害を避けるといっても、ビルの陰までは電波は届かない。高いタワーは必ずしも必要ないようにも思っていた。

 ネットで検索したところ、こちらに、「東京スカイツリーって何のための建物なの?」といったQ&Aが記されており、それによれば、
  • 携帯端末向けデジタル放送サービス「ワンセグ」のエリア拡大
  • 災害時等の防災機能
そしてさらに、建物自体のパブリックな性格という意味合いもあるようだ。

 なお、スカイツリーの高さは634mであるが、建築物としての高さは470.970m、それより上は「工作物」の扱いになるという(こちら参照。

 スカイツリーが完成しても、上に登って景色を眺めたいという気持ちはあまり起こらない。羽田から岡山行きの飛行機に乗ると、飛行機は旋回したのち多摩川南部のあたりを西に進むが、都心の景色ならこの時にも十分に楽しめるからだ。(但し、離陸直後のためデジカメは使用禁止。成田から福岡に向かう飛行機から撮った東京上空の写真がこちらにあり。成田発ならばすでにシートベルト着用サインが消えていてデジカメで撮影できる、)

 もっとも、工事中のスカイツリーというのは、今の時期しか眺めることができない。といいつつ、この近辺まで訪れる機会は今後もなさそう。