じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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2010年版・岡山大学構内でお花見(74)ヴィーナス像前のチョウセンアサガオ(ダチュラ、曼陀羅華)。

 エンジェルズ・トランペットと異なり、上向きに花が咲き種でもどんどん殖える。撮影場所で育っていることは、水没自転車事件の時に気づいた。(写真右にも移っています。) なお、水没自転車は、現在は、池から少し離れた場所で放置されている。持ち主は現れないようだ。

 19日の早朝、この場所で写真を撮っていたところ、老夫婦(おじいさんのほうは車椅子に乗っていておばあさんが押していた)が近づいてきて、「あっ、咲いている。○○さんにも知らせてあげよう。明日はもう一輪咲く。」などと話しておられた。学生たちは殆ど興味を示さずひっそりと咲いていると思っていたが、花に興味のある方はちゃんと注目していて、日々の変化を楽しみにしておられるのだなあ。


7月18日(日)



【小さな話題】

脳をダマし人生を変える?

 夕食後に妻がエチカの鏡という番組を見始めた。今回の話題は、口の中や筋肉から脳に伝える情報を操作して、脳を騙すような形で刺激し、健康を保とうというような内容であったようだが、前半部分だけ視て、夕食後の散歩に出かけた。

 前半部分の中では、風呂上がりに氷を口に含むと冷え性の予防になるというような話が面白かった。このことに限らないが、身体の一部を冷やしたり温めたりすると、身体全体の変化であるというように脳が「ダマされ」、結果的に体調管理に役立つということはありうるとは思う。寒い日に熱いお茶を飲んだり、熱い日にアイスクリームを食べたりするのも同様であって、何もアイスクリーム1個で身体が冷やされるわけではないが、脳のほうがダマされたために「涼しくなった」と感じるのではないかと思う。

 もう1つ、ストローを口に挟んで「つくり笑い」をすることの効果、という話題があった。しかし、あの程度の「つくり笑い」でドーパミンがたくさん分泌されるというのはにわかには信じがたい。それならいっそのこと足の裏や脇の下をくすぐったほうが大笑いできるのではないかと思う。

 面白くなくてもつくり笑いをしながら家事をすると、短い時間で作業が完了できるというような実験があったが、あれはかなり胡散臭い。家の中を撮影し、かつ、作り笑いをすることの意義を伝えた上で実験しても、本当にそのことの効果なのか、あるいは本人が、番組の意図に合わせて、実験条件の時にてきぱきと仕事をしたのかは証明できない。ま、この手の「ヤラセ」風の実験は、過去にも『発掘!あるある大事典』でもたびたび行われていた。同じフジTV系列であることからみて、「あるある」制作に関わっていた子会社が、過去の捏造事件にも懲りずに、またまた、安易なヤラセ実験を始めているような印象を受ける。今後も監視していきたいと思う。

 ま、あの手の胡散臭い実験にダマされないためにも、心理学の基礎的な実験研究を分かりやすく伝え、実験法のロジックや、必要な統制条件の設定、多面的で批判的なモノの見方を広めていくことは大いに有用であろうとは思う。