じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 前日に「梅雨に入ったと見られる」宣言が出されたばかりの岡山であるが、14日は比較的よく晴れた。写真は青空を映す農学部・農場の田んぼ。なお、この日は多数の学生が集合しており、夕方までにはかなりの面積の田植えが完了した模様である。なお、撮影地点は昨日の写真とほぼ同様。(やや東より。)



6月14日(月)



【小さな話題】

「人知れず微笑まん」から50年

 6月15日の朝日新聞に、「デモ参加者、今は議長に」という記事があった。今では思い出す人も少ないかもしれないが、今から50年前の1960年6月15日は、60年安保のデモの最中に亡くなった東大生・樺美智子さんの命日にあたる。

 記事では、同じデモの中に、東大1年生だった江田五月氏と、浪人中だった横路孝弘氏がいたという話題が取り上げられていた。いまや、江田氏は参議院議長、横路氏は衆議院議長となっている。このほか、加藤紘一・自民党元幹事長も含まれていたという。時代は変わったものだ。

 60年安保のことは、2009年8月23日その翌日の日記で取り上げたことがあった。安保条約についての日本史的・世界史的評価もそろそろ下される時期になっているかと思う。

 ちなみに、今の菅直人内閣は、もう少し若返っており、60年安保の関係者は含まれていない模様であるが、60年代後半以降に、東工大の「全学改革推進会議」や東大全共闘のリーダーをつとめた人が主要ポストを占めていると聞く。このほか、ウィキペディアによれば、先日辞任されたばかりの某・元大臣も、高校時代には「通学定期券の購入に必要な通学証明の発行を学校が有料化したことに対して批判ビラを配って強制退学」させられたり、大学時代には「アメリカの水爆実験反対を訴えるストライキが原因で退学となった友人を救うため、ハンストを決行」したとか。

 以上の例に限らず、気骨があると言われる政治家には、学生時代から社会問題に関心が高く、何らかの活動に参加していた人が少なくないようにも見える。(別段、左翼運動参加者ということではなく、右翼団体や、非政治的なNPO活動に従事していた人も含む。) そういう中には、10年後20年後に変節し政治的・思想的に正反対の立場になった人も含まれているかもしれないが、とにかく、若い時から正義感にあふれ、世の中の問題に真剣に取り組もうとしていた人はしっかりしている。どこの誰とは言わないが、裕福な家に生まれて、おぼっちゃんやおじょうちゃんとして大事に育てられ、皆から褒められる模範的な学生として卒業した人のほうが、重要局面に立ち向かった時の実行力が乏しいようにも思える。