じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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2010年版・岡山大学構内でお花見(51)ニワゼキショウ

 本部棟前の芝地にニワゼキショウが群生している。完全に雑草扱いのため、お花畑ができる時期や場所は、芝刈りの時期によって異なってくる。


5月21日(金)



【小さな話題】

口蹄疫の牛はなぜ殺さなければならないのか

 NHKの「あさイチ」で「拡大する口蹄疫 専門家に聞く」という話題を取り上げていた。さっそく録画して夕食後に視た。

 この問題については素朴な疑問がいくつかあった。
  1. 口蹄疫は致死率100%ではないのに、なぜ感染地域の牛をすべて殺さなければならないのか。
  2. 殺した牛の肉は、ペットの餌などで活用できないのか。
  3. ワクチンが有効であるなら、なぜ、全国の牛に投与しないのか。
  4. ワクチンを投与して感染しなかったらそもまま売ればいいのではないか。
  5. イヌやネコにはうつらないのか。
などなどである。番組では、東大の明石先生による分かりやすい解説があった。

 私が理解した範囲でメモしておくと、要するに、牛というのは経済動物(産業動物)であるので、人間のあいだに新型インフルエンザが広まった場合とは全く対応が異なる。感染した牛の命を救うことではなく、いかにして感染を食い止めて終息させるか、それによって畜産・酪農家の被害をいかにして最低限に食い止めるかということに主眼が置かれる。感染終息の確認に必要な期間は、ワクチンを使用してしまうと2倍かかってしまうという。また、ペットの餌にしても十分安全ではあるが、移送途中に感染が拡大する恐れがある。けっきょく、一定地域内での全頭処分が最も確実な対策になるということらしい。

 上記の素朴な疑問のうちの5.に関しては、偶蹄目の動物以外には感染しないということであった。もっともウィキペディアで検索したところ、ハリネズミやゾウでも感染する場合があるようだ。ところで、偶蹄目には牛、水牛、鹿、羊、山羊、豚、猪などが含まれるという。明日から奈良の春日大社で2010年 人間・植物関係学会 10周年記念大会が開催されるのだが、奈良公園の鹿は大丈夫だろうか。