じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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2010年版・岡山大学構内でお花見(21)ソメイヨシノ満開

 岡大構内のソメイヨシノが満開となっている。写真上は時計台前、写真下は文学部中庭。



4月5日(月)



【小さな話題】

「初めての褒め言葉」の真相

 昼食時にNHKのローカル番組にチャンネルを合わせたら、ちょうど絵手紙を紹介しているところだった。その中に、3歳の孫から「おばあちゃん、料理上手だね」と褒められた時のことを絵手紙にしたためた作品があった。お孫さんからの初めての褒め言葉をもらって喜ばれたものと思う。

 では、孫はなぜおばあちゃんの料理を褒めたのだろうか。一緒にテレビを視ていた妻に、
いつもお母さんが作ってくれる料理より美味しかったので、「お母さんより料理が上手だね」と相対評価したのだろう。
というと、妻は
3歳の子どもに料理の上手下手が分かるわけないでしょう。自分自身が何かできた時に「上手だね」といつも言われているので、その真似をして、おばあちゃんが料理を終えた時に「上手だね」と言ってみただけよ。
と答えた。なるほど、妻は、言語行動の習得過程をよく理解している。絵手紙を描いたおばあちゃんも、褒められたこと自体が嬉しかったのではなく、孫が「上手だね」という言葉を発することができるようになった成長ぶりをお喜びになったのであろう。

【思ったこと】
_a0405(月)[旅行]南部アフリカで思ったこと(1)ジンバブエとボツワナ

 3月28日から4月3日まで、アフリカ南部の3カ国(ジンバブエ、ボツワナ、南アフリカ)を旅行した。写真のほうは、楽天版に連載することとして、ここでは、旅行中に思ったことなどを書き記しておきたいと思う。

 まず、恥ずかしながら、私は、旅行前には、ジンバブエやボツワナがアフリカ南部のどのあたりにあるのかを殆ど知らなかった。ジンバブエのほうは第二次大戦後世界最悪とも言われるインフレがあるということで国名だけは知っていたが、ボツワナのほうは何の知識もなく、職場に提出した私費渡航届けでも「ボツアナ」と書き間違えてしまったほどである。

 旅行後に改めてウィキペディアでジンバブエの項目を見るとずいぶんと恐ろしいことが書いてある。もっとも私が訪れたヴィクトリアの滝周辺地域は観光客から外貨を獲得するための特別地域であり(←2回入国のビザで45ドル)、ジンバブエという国全体がどういう状況にあるのかは知るよしもなかった。お土産のつもりで、500億ドル札を1枚50セント前後で何枚か買ってみたが、もっと値切れたかもしれない。ちなみに、私が小中高の頃にはジンバブエという国は無く、このあたりはローデシアと呼ばれていた。外務省の安全情報は最近、危険度評価がやや引き下げられ「十分注意してください。」となっている。

 いっぽう、ボツワナのほうはウィキペディアの項目では「ボツワナの独立以来、アフリカでは数少ない複数政党制に基づく民主主義が機能している国として知られ、政局はきわめて安定している。実際に独立以来クーデターや内乱は一度も起きたことがない。"とされていた。今回は、ジンバブエとボツワナの国境を歩いて往復したが、確かに、ボツワナのほうがいくらか設備が良かったように思えた。但し、エイズ感染率は世界最高(2000年の調査で成人の38.8%)であるようだ。ボツワナの独立は1966年であるというから、私が中学生の頃にはちゃんと習ったはずなのだが、なぜか記憶に無い。

 なお、南アフリカを含めて、ジンバブエ、ボツワナの3国には日本と共通した点が1つある。それは、車が右ハンドル車であり、道路の左側を通行するということだ。ウィキペディアの対面交通の項目の地図を見ると、インド洋周辺の国はけっこう左側通行の国が多いことに気づく。

 次回に続く。