じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 岡大では、後期の授業は今週でほぼ終了、来週から試験期間に入る。図書館の前には自転車があふれ、また生協食堂内も数人単位のグループで試験勉強に取り組む学生たちで満杯状態。迷惑駐輪や、食事時間帯の席取りは困りものだが、熱心に試験勉強に取り組むあたりはさすが岡大生たちである。


2月4日(木)



【小さな話題】

朝青龍の引退は、残念の一語に尽きる

 各種報道によれば、大相撲の横綱・朝青龍は日本相撲協会の理事会に出席したあと、「社会を騒がせたといわれ、自分から引退を申し出た」と表明、また理事会は引退届を受理し、正式に現役引退が決まった。

 朝青龍はこれまでにもいろいろお騒がせの事件を起こしており、今回の引退はやむを得ないものとは思うが、相撲ファンの1人として、朝青龍の相撲が見られなくなるということはまことに残念である。

 朝青龍の強さは「持ち前のスピードと足腰の強さ」などとも言われるが、私は、相撲のうまさに最大の魅力があると思っていた。立ち会い直後の攻めのうまさ、まわしを取ってからの投げのタイミング、不利な体勢になってからのとっさのワザなど、実にうまい相撲をとる。それまでの外人力士というと、体が大きくで力まかせにとっているという印象が強かったが、大型力士ではなかった朝青龍は相撲のうまさで横綱までのぼりつめた。

 大相撲は単なる格闘技ではなく、天覧相撲もあれば、内閣総理大臣がみずから土俵に上がって表彰をすることもあり、そういう意味では横綱の品格が問われるのは当然であろう。しかし、どうして、こういう形で引退しなければならなかったのか、もっと若い時から、きっちりと指導されていれば、こんなふうにはならなかったはずだ。それは単に高砂親方一人の責任ではなく、やはり相撲界全体に問題があったと言わざるを得ない。

 朝青龍引退により相撲協会の面目は保たれたかもしれないが、大相撲観戦の魅力は半減してしまった。仕事の都合上、大相撲中継をナマで観ることは殆ど無いが、NHKの幕内全取組のダイジェストはしばしば録画して翌朝に観たりしていた。先日の初場所は朝青龍の活躍もあって土俵が盛り上がり、14日目と千秋楽のダイジェストはDVDにダビング保存したほどである。いくら品格とか言ったところで、相撲そのものに面白みがなければ観戦しようという気にはならないなあ。来場所のダイジェストはたぶん一度も観戦せずに終わりそうだ。