じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



01月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る

§§  微光に輝くケヤキとセンダン。

 大学構内の陸上競技施設の夜間照明の光でかすかに輝いているように見えるケヤキとセンダン。


1月20日(水)

【思ったこと】
_a0120(水)[一般]e-Taxを利用した確定申告書等作成説明会

 昼休み前、事務方と税務署主催による「e-Taxを利用した確定申告書等作成説明会」が開催された。以下、備忘録代わりに、理解したことを記しておく。

 まず、e-TAX申請にあたっては電子証明書を取得する必要がある。これは、市区町村窓口で申請することになるが、そのさいには最初に「住民基本台帳カード」を取得し、併せて、「公的個人認証サービス」に基づく電子証明書を入手しなければならないという。岡山市の場合はこちらに説明されている通りであり、平成20年11月4日から平成23年3月31日まで、住民基本台帳カードの交付手数料が無料ということである。「写真無しのカード」と「写真付きのカード」があり、「写真付きカードを申請する場合は、縦4.5cm×横3.5cmの6カ月以内に撮影した写真(無帽、正面、無背景)が必要です。」という。写真つきのほうが身分証明書の代わりになり、なりすましを阻止するというメリットがあるかもしれない。

 さて、そのさいに同時に手続ができる電子証明書は手数料500円で有効期間が「発行の日から3年間(ただし、住所、氏名等の変更があった場合は3年以内であっても無効となります)」となっている。このことでふと思ったが、例えば今年の1月に証明書を入手すると、今年、来年、再来年の確定申告には使えるが、3年後の確定申告時には無効となってしまう。500円の手数料を少しでも節約しようとするならば、例えば、初年度は確定申告の締め切り日直前に取得し、3年後は無効となる前に確定申告を済ませておけば合計で4回の確定申告が可能である。念のためそのことを質問させていただいたが、いま述べた通りで間違いなさそうである。




 次に、この電子証明書を使用するためには、ICカードリーダライタを購入しなければならない。これは、発行されるカードの違いに対応して、接触型、非接触型、共用型の3タイプがあるが、岡山市で発行されるカードは接触型(および共用型)対応ということであった。購入価格はホームセンターなどで2500円前後(共用型で3000円前後)。念のためネット通販の価格を調べたところ、2000円未満から発売されていた。もっとも送料が500円程度別にかかるので、どっちが安いかは微妙なところである「]。
1/24追記]
近くの家電量販店で接触型が1435円で売られておりさっそく購入した。

 ということで、初期設定費用は、電子証明書発行手数料とICカードリーダライタ購入費用を併せて3000円前後(プラス市役所までの交通費)。いっぽう、初回のe-TAX申告では最高5000円の税額控除の適用を受けられるので、ま、利用して損をするわけではない。なお、「最高5000円」というのは、控除できる税額の範囲内ということであり、もともとの所得が5000円未満の人はその分、メリットが少なくなる。




 さて、以上が揃ったら国税庁のホームページから確定申告手続をすることになる。リンク先画面の左端のほうにある21年分用の確定申告書作成コーナーから入るのが便利なようだ。そこから確定申告書等作成コーナーに入ると、まず、、e-TAXか、それとも、入力のみネットで行い印刷した上で書面提出するのかという選択肢が表示される。ここで「e-TAX」を選び、パソコン環境をチェックすることになるが、その画面の中の「平成21年分事前準備セットアップ」をクリックすれば、面倒な操作は大部分自動的に設定してくれるらしい。手動で設定する作業の中で、おそらく一番面倒なのはポップアップブロックの解除ではないかと思われる。

 なお、確定申告には「A」用と「B」用があるが、「A」用で入力した後に「B」用に変更しても、基本情報は保存されているそうである(未入力状態にはリセットされない)。また、毎年郵送されてくる手書き記入用紙に打ち込まれている整理番号は、どこかで入力力するようになっているとのことであった(←これにより昨年申告分との連続性が保たれるはず)。

 もう1つ、国税庁ホームページの中では住所等を入力したあとに「利用者識別番号の取得画面」が現れるという(こちらの説明の16頁)。私が若干疑問に思ったのは、ここで第三者による「なりすまし」、つまり、誰かが勝手に住所や氏名を入力して先に識別番号を取得してしまう恐れがないのかということであった。質問させていただいたところ、確かにその可能性はあるが、かりに「なりすまし」ても、その後の申請時に電子証明書が使えないので、何もメリットは無いだろうということであった。もっとも、悪意を持った者が予めそのような形で識別番号を取得し、ネットに疎い納税者に「あなたの利用者識別番号は○○です。また暗証番号の初期設定は××となりました。ネットでご確認ください。」などと通知をして安心をさせておき、その直後に「追加の税金を○○銀行○○支店の××口座まで納めてください」などと振り込め詐欺を企てれば、騙される人も出てくるのではないかと危惧される。

 あと、パソコン操作に慣れていない人が、ポップアップブロックの解除の手続のところでセキュリティレベルを下げてしまい、他サイトからのウイルス攻撃に遭うという恐れも皆無とは言えない。ちなみに私自身は、Windows-XPやMS-IE7までの操作なら何とか習熟しているが、それから後のバージョンでしばしば遭遇する厄介な確認画面には全くついていけない。ま、自身がe-TAX申告を行う場合は、当分はWindows-XPやMS-IE7経由で行うことになるので心配は要らないとは思うけれど...。




 ということで、私自身は、(4年間、続けて使うために取得時期を遅らせて)3月上旬に電子証明書を取得した上でe-Taxを利用した確定申告にチャレンジしてみようかと思っている。メリットとしては、前年申告時と同一の入力事項が利用できること、5000円の税額控除でいくぶん得をすること、また、IT活用という国策に多少なりとも協力できることなどが挙げられる。ま、そうは言っても、年1回の申告のためにそこまでやるかなあ、紙に書いて近くの税務署まで持参したほうがよっぽど手間が省けるのではないかなあ、という気もしている。