じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



10月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る
§§
 2009年版・岡山大学構内でお花見(75)7種類の花

 文学部西側の空き地に咲く花。秋の七草というわけではないが、ちょうど7種類咲いている(アニソドンティア・マルバストロイデス、レオノティス・レオヌルス、木立性ローズマリー、フジバカマ(園芸種)、ハクチョウソウ、ダンチク、ルドベキア)。このほか、ここには写っていないが、コスモス、ダンギク、ルリマツリモドキ、四季咲きのラベンダーなども見頃を迎えている。


10月18日(日)

【ちょっと思ったこと】

絶叫マシンの心理

 録画しておいて視た番組の話題。今回は、10月17日(土)夜放送の

NHKワンダー×ワンダー「絶叫マシンの快感

の感想。

 番組によれば、絶叫マシンの基本はG(重力加速度)であり、最も激しいマシンは最大で4〜5G。加速度がかかるのはきわめて短時間ではあるが、この値はスペースシャトルの打ち上げ時の3.5Gを上回るという。もっとも、私がいまだによく分からないのは、コースターが急坂を猛スピードで駆け下りる時というのは、航空機を使った無重力体験と同じ状態にあるはず。であるなら、重力加速度が加わるのはむしろ、坂を下りて再び駆け上がる時のほうではないのかなあ。よくワカラン。

 番組では、コースターが得意な人はノルアドレナリンの分泌が途中で減るが、苦手な人は分泌が止まらないという違いがあることが示されていた。但しこれは生まれつきの差ではなく、おそらく、慣れの違い(得意な人は何度も乗っているうちに慣れてしまう)や、ちょっとした構えの違いを反映しているのではないかと思う。

 アメリカ人のほうが脳内物質の反応が鈍く、強い刺激でないと興奮が得られないというのはおそらくその通りだと思う。

 番組の途中では、ラスベガスのタワーの上にあるいくつかの絶叫マシンが紹介されていた。そう言えば、先月、じっさいにこの目であのマシンが動いているところを見たばかりで、たいへん懐かしかった。もっとも、この写真にあるように夜景は美しいが、遠近感が乏しいため、昼間に乗る時よりは恐怖感が少ないのではないかという気もする。

 番組の後半のほうで紹介されていた「予測不能の恐怖」はなかなか興味深い。新四次元コースター(「INSABE“インセイン”」、スウェーデン・ストックホルム)は、高さは35m、スピードは60kmというように、規模もスピードも小さいが、それにも関わらず巨大マシンをしのぐ大興奮が得られるという。理由は、回転体に一緒に乗車する人たちの体重の違いや空席の有無などによって回転体の重心にさまざまなに異なり、これによって、、開発者でも予測できないような速度や回転の変化が生じるという。ま、お化け屋敷でもそうだが、いくら怖いお化けでも、ドアを開けるたびに規則的にお化けが出現してくるようでは恐怖は少ない。突然、予測できないところから予測できない姿のお化けが現れてこそ恐怖が高まるのである。

 番組では取り上げられていなかったが、「予測不能」のほか「制御不能」というのも恐怖体験の要素としては重要である。飛行機が揺れた時に怖いのは、自分では制御できず、しかも墜落した時に身を守る術が存在しないということによる。