じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 2009年版・岡山大学構内のキノコ(13)キノコいっぱい(3)

 ウェザーニュースの今後一週間の予報から雨マークが消えた。今年の夏はエルニーニョ現象による不順な天候を予想する向きもあるが、ひとまず梅雨明けの可能性が高くなってきた。大学構内のキノコもいよいよ最終盤か。

 写真Aは「キツネノハナガサ」ではないかと思われる。写真B〜Eは、同じエリアに多数群生しており、同種であると思われるが現時点では種名を断定する自信がない。写真Fは、今年の3月13日に、ピロシキ風キノコとして御紹介したもの。その後も成長を続けているようだ。


7月29日(水)

【思ったこと】
_90729(水)[政治]マニフェスト論議は長期的視点で(2)

 昨日の日記で、目先の損得ではなく、50年先までを見通すような長期的な視点が必要であると説いた。我々は、明治維新の頃のリーダーたちの、日本の将来を案ずる心、広い視野、適確な情勢分析をもっと学ぶべきであろう。明治維新以降、第二次大戦に至るプロセスは最終的には誤った方向に進んでしまったが、だからといってネガティブな評価オンリーで片付けられるものではない。百数十年経って、今なお恩恵を受けている部分も少なくないと思う。

 もっとも、明治初期の政治家たちは、ポピュリズムに迎合する必要が無かった反面、常に権力争いや暗殺の危機に晒されていた。じっさい、こころざし半ばで命を奪われたリーダーは少なくなかった。その点、代議制民主主義が確立した現在では、政治家たちが暗殺される心配はきわめて少なくなった(残念ながら皆無ではないが)。そのかわり、政治家たちは、常に、支持勢力との関係を密にし、次の選挙までに目に見える成果を上げることを求められるようになった。そのこと自体は必ずしも悪くないのだが、結果的に、長期的な視点を後回しにせざるを得ないという宿命を背負うことになってしまった。

 極端な場合、各種業界や労働組合などの利害対立を調整し、利益の再分配を行うというだけでも政権は成り立つようになった。特に政権政党の場合、その政党に属する議員は、必ずしも思想の中身を問われることはない。とにかく、支持者たちの権益を守り、人脈を通じて便宜をはかっていけばそれでやっていけたのである。逆に言えば、政権党が野党に転落した瞬間、支持者たちにとっては、その政治家を支持するメリットは極端に減ってしまう。今回の総選挙の結果がどうなるか分からないが、仮に民主党が多数を占めた場合、自民党はまずは民主党内の一部勢力への分裂工作を強めて何とかして政権を維持しようとつとめるであろう。しかしそれが叶わず、数年以上にわたって野党の座に甘んじることになった場合は、もはや自力での復活は不可能。いずれ四分五裂し、派閥単位で、新たな政権党に合流しようという動きに出るに違いない。

 次回に続く。