じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 田植えシーズンを迎え、座主川(旭川からの用水)の水量が最大レベルに調整されている。写真は岡大西門の橋から西方向を眺めたところ。もっとも、この水量は時間帯や日によって変えられるようだ。近隣の町内会の掲示に「座主川の空き缶を拾おう」というようなイベント案内があったが、いくらなんでも、こんなに水量豊富な状態で川に入ったらおぼれてしまう。

 なお、6月に入ってからの岡山市の降水量合計はわずか20ミリであり、少雨傾向が続いている。6月の平年値は185.8ミリであるが、6月下旬に平年値に達する程度までの雨量を回復できるかどうかは微妙。


6月17日(水)

【思ったこと】
_90617(水)[心理]ゴミの不法投棄はなぜ起こるか(8)「ゴミは分別せずにどんどん燃やせ」と「もったいない」

 今回から、6月12日に放送された、

たけしのニッポンのミカタ!:ゴミ大国ニッポン!列島がごみで埋まる日

という番組について感想を述べたいと思う。

 まず、「ゴミは分別せずにどんどん燃やせ!?」という武田邦彦・中部大教授の問題提起については、ある程度納得できる部分がある。もちろん分別すれば資源の再利用ができるし、そのことによって例えば「ボーキサイトからアルミニウムを精練するのに比し、アルミニウム屑からリサイクルして地金を作る方がコストやエネルギーが少なく済む」(ウィキペディアによる)と言われているし、また、温室効果ガスの削減に貢献する場合もある。その一方、ウィキペディアの当該項目にも記されているように、細分化された分別収集やリサイクルはリサイクルにより軽減されるエネルギーよりも回収のために要するエネルギーが上回るという逆転現象も生じることもある。分別せず、有害なガスを出さないような高性能の焼却炉で一気に焼却してしまったほうが有用ということもありうる。

 しかし、議論の本質は、分別がいいか、焼却のほうがいいかということにあるのではない。要するに、いかにしてゴミを少なくするか、できればゴミを出さないようにするかという点にある。

 このことから言えば、番組で2番目のポイントとして掲げられた「もったいない」という発想が大切になってくる。番組によれば、「もったいない」とは「そのものの価値をいかさないで無駄にすること」という意味であるが、英語では適訳が無いという。念のためネットで検索してみたところ、こちらにかなり詳しい考察があった。ま、一般には「wasteful」という英訳でも事足りるようにも思えるが、消費量そのものを指標とするのではなく、利用内容まで問うというところに、「もったいない」の本質があるのだろう。であるからして、単にタンスにしまっておくのは「wasteful」ではないが「もったいない」の定義に当てはまるということになる。

 次回に続く。