じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 2009年版・岡山大学構内でお花見(53)花菖蒲

 文法経3学部構内に咲く花菖蒲。花菖蒲は湿地でよく育つが、水を貯めない通常の花壇でも栽培可能であるようだ。

 余談だが、この写真は6月9日の早朝5時17分に撮影したもの。この時間帯は、特別に事情のある車を除けば大学構内の駐車はゼロになるはずである。毎朝散歩していると、長期間駐めっぱなしにしている車がぽつんと残っていて非常に目立つものである。写っている白い車は、この数日間ずっと駐めっぱなしになっていたので、これを機会に事務に通報しておいた。


6月10日(水)

【思ったこと】
_80610(水)[心理]ゴミの不法投棄はなぜ起こるか(3)


 昨日の続き。今回は、
  1. 不法投棄という行動は何によって強化されているのか
  2. 不法投棄をする人と、しない人がいるのはなぜか
  3. 不法投棄を無くすためにはどのような対策が有効か
という3点のうち1.について推測してみたいと思う。

 不法投棄というと大げさかもしれないが、ちょっとしたごみのポイ捨て、ごみステーションへの時間外、あるいは指定曜日外の持ち込みは、利便性によって強化されているのではないかと思われる。具体的には
  • ゴミ箱まで捨てにいくと時間と労力がかかる。
  • 朝の収集時間に間に合わせようとしても起きられない。前日夜ならば楽に捨てられる。
  • 数日間留守にする場合、戻ってくるまで生ゴミを置いておくと腐敗するのでやむを得ず指定曜日の前日にごみを出す。
などが考えられる。

 これらはもちろん、迷惑行為を無くすような人為的な強化・弱化随伴性でコントロール可能であるが、100%の改善は難しいかもしれない。

 余談だが、上京した時にいつも思うのは公共的な場所にゴミ箱がほとんど置いていないということである。用務先の近くの公園でコンビニで弁当を食べた時などに困るのだが、公園内では「ごみはお持ち帰りください」看板があって捨てることができない。持ち帰れと言われても、まさか岡山まで持ち帰るわけにはいくまい。しかし、地下鉄の駅にもゴミ箱は1つも置かれていない。テロ対策など、その必要性は分かるとしても、とにかく、捨てる場所が無ければポイ捨てしてしまうという人も出てくるかもしれない(←私は絶対にポイ捨てしないけれど)。

 それから、帰省の時などの生ゴミの処理も非常に困ることがある。じっさい、高速道路のサービスエリアのゴミ箱に捨てる人が多いらしく、サービスエリアにはわざわざ「家庭からのごみの持ち込みはお断り」というような看板が出ていることがある。

 前にも書いたことがあるが、主要なICの入り口の所で毎日ごみ収集車に待機してもらい、その場で帰省する人が持ち込む生ゴミを収集するような対策をとれば、家庭内で長期間生ゴミを放置してカラスに食べられたりハエが発生したりする恐れが無くなり、かつ、サービスエリアまでわざわざごみを持ち込む人も居なくなるので便利ではないかと思う。岡山市の場合、有料の指定ごみ袋使用が義務づけられているので、そういう袋にちゃんと入れてある生ゴミであれば、ICの入り口で収集してもコスト的には変わらないように思われる。

 要するに、ごみの不法投棄は、それを弱化することが第一ではあるが、不法投棄を強化している要因を探り出して、迷惑にならないような代替行動の強化に置き換えれば、結果的に問題現象を解決することができるというわけだ。

 次回に続く。