じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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§§ 2009年版・岡山大学構内でお花見(17)田んぼの隅のチューリップ

 農学部・農場(正式には農学部附属山陽圏フィールドセンター)の田んぼの隅でたくさんのチューリップが咲いていた。このあたりは例年、綿花、ヒマ、ヒョウタン、カボチャ、冬瓜などの作物が植えられているところであり、チューリップが出現したのは今回が初めてであるように思う。

 なお、このチューリップは金網の柵の内側に植えられていたので、デジカメを金網の中に突っ込んで撮影した。



03月31日(火)

【ちょっと思ったこと】

岡山市が政令指定都市に移行

 今年もあっというまに1年の1/3が過ぎてしまった。年度末の慌ただしさで大した仕事もできていないうちに早くも新年度となる。

 ところで、この4月1日からは、岡山市が政令指定都市に移行する。全国で18番目。全国では最小規模(人口70万人)であるという。

 このことによって何が変わるのかはまだ理解できていないところが多いが、とりあえず、正式な住所記載にあたってはに「区名」を入れる必要が出てきた。例えば、岡山大の津島キャンパスは、従来は「岡山市津島中...」であったが、これからは「岡山市北区津島中...」となる。文字数が増えるばかりで面倒やなあという気がしないでもない。

 岡山市の区名はいろいろ議論のすえ結局4区となったが、名称は「北・中・東・南」であって「西区」というのは存在しない。いっぽう、警察署のほうは、こちらの案内にある通りで、私のところは北区であるがお世話になるのは「北警察署」ではなく「西警察署」となる。従来、東警察署と呼ばれていたところは「中央警察署」になるというが、何だか県警本部と間違えてしまいそうだ。なお、リンク先にもあるように、岡山市4区の行政区境界と警察署の管轄区域は一部異なっている。

 このほか、ウィキペディアによれば、岡山市中区
名称は中区であるが、この行政区内には行政の中心となる岡山県庁舎や岡山市役所、交通の中心となる岡山駅、大規模な繁華街・商店街は存在しない。堺市の中区と似たような特色がある。(これらの施設は全て北区に存在する。)
ということなので要注意。岡山大学(津島キャンパス)を含めて、「岡山市北区」内にはいろいろな施設が多い。後楽園も岡山城も旭川西側に位置するため岡山市北区に属しているようだ。

【思ったこと】
_90331(火)[心理]老荘思想とひきこもり(6)Egoなしの心理療法は可能か?(1)

 昨日の続き。

 中島敦に関する特別講演に続いて開催されたシンポジウムでは、3名の演者からの話題提供、さらに指定討論が行われた。

 1番目の話題提供は、「Egoなしの心理療法は可能なのか?」というタイトルであり、egoやselfを強調する西洋的な心理用法と、non-selfを強調する東洋的な考え方との対比が行われた。ちなみに演者は某有名大学ご所属の外国人の方であった。

 演題自体は大変興味深いものであったが、素人の私にはそもそも、禅と老荘思想の間にどういう関連があるのかが理解できていなかった。禅というのは、仏教ではなかったの?

 後日、このことについてネットで調べてみたが、「禅の立場から老荘を説く」という本、「盤珪禅師の不生禅を読むと、老荘思想としか見えない」というコメント、さらには「老荘思想の流れが後にインドから渡ってきた仏教と結びついて禅が生まれた」とか、「老子がインドに渡って仏陀になった」という珍説まで言及されていた。うーむ、さっぱりワカランなあ。

 それはそれとして、もとの演題に戻るが、そもそも、ひきこもりは、文化的な要因と心理的な要因のどちらを強く受けているのだろうか。確かに、日本ではひきこもりの比率がずば抜けて高いといわれており、「みんなと一緒にしなければならない」という日本的な「圧力」への反抗という一面があることは確かであろう。その他、これは他の演者からも言及されたが、日本は相対的にリッチな国であり、仮に子どもが長期間ひきこもりを続けても、養っていかれるだけの経済力のある親が少なくない。それゆえ、生活水準が相対的に低い国の人たちからは「ぜいたく」として受け止められがちである。

 いっぽう、精神科の専門家のお一人によれば、ひきこもりに陥っている人を診断すれば、何かしら病名がつけられるケースが殆どであるともいう。もっとも、なんでもかんでも医学モデル、病理モデルで解決することが妥当であるかどうかについてはさらに議論が必要であろう。


 次回に続く。