じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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§§ 2009年版・岡山大学構内でお花見(8)開花目前のハクモクレン

 本部棟近くにあるハクモクレン。そろそろ白い花弁の一部が見えてきた。まだまだ堅い蕾のように見えるが、気温が上がると一斉に開花する。3月12日は後期試験が行われるが、受験生たちも、一斉に開花してほしいものである。

※ハクモクレンの蕾は細かい毛に覆われているため、接写をすると焦点がぼけやすい。この写真は、蕾の横に自分の指を置いて焦点を固定し、指を外してからシャッターを押した。


03月11日(水)

【ちょっと思ったこと】

「インターネット新規加入で○万円引き」という抱き合わせ販売

 このところ、家電量販店のチラシが毎週のように入ってくるが、その中で気になるのが、

●当社指定のインターネットに新規ご加入で○万円引き

というような抱き合わせ販売の横行である。

 特に目立つのが、ミニノートPCとの抱き合わせであり、極端な場合は、ネットに同時加入するだけで3〜5万円台のミニノート価格がゼロ円というものまである。ゼロ円というのは要するに「差し上げます」ということと等価であり、実質的には、ネット加入の景品にミニノートをくっつけているのと同じことになる。これって、独占禁止法で規定されている不公正な取引方法の一般指定10項に抵触しないのだろうか。

 念のためウィキペディアの当該項目を参照したところ、
不当な抱き合わせ販売とならない場合として、二つの商品が密接にかかわっている場合(例 - レンタカーと保険)、個別に購入できる選択肢が残されている場合などがあげられる。
という例外規定があることが分かった。ミニノートPCはネットに接続して使うので、「密接に関わっている」ことになるのだろうか。

 もっとも、3月12日朝に入っていた某量販店のチラシでは、どうみても「二つの商品が密接にかかわっている」とは思えない、エアコン、冷蔵庫、洗濯機までが「ネットに加入すれば2万円引き」となっていた。「22800円の全自動洗濯機がインターネット加入なら2万円引き」とあるが、要するに「ネットに加入すれば800円で全自動洗濯機が買える」ということではないか。ネットに加入させるための景品のように思えてならない。

 この種の抱き合わせ販売にはいくつか問題点があるように思う。

 まず、チラシをちょっと見ただけでは、ネット新規加入にいくらお金がかかるのか、また月々の料金がいくらになるのかがよく分からないという点である。私の家ではもともとNTTの固定電話があり、ADSL8Mでネットに接続しているが、月々の料金は3143円(モデムレンタル577円を含む)となっていた。これ以外に、NTTの基本料金がかかっており、けっこうな出費になっている。もっとも、これなども、後日いろいろ比較してみれば、もっと格安のサービスもあったはず。プロバイダや契約内容はそう簡単に乗り換えができないので、慎重に比較検討すべきであり、利用目的や利用形態を考えずに量販店の値引きにつられて軽率に契約してしまうようなものではないと思う。

 第二に、家電量販店はプロバイダ契約の取り次ぎを専業としているわけではない。抱き合わせ販売は、ネットの既契約者にとっては無縁の値引きとなるため、それが露骨になればなるほどけっきょくその店から遠ざかってしまう恐れがある。「ミニノートPCが4万円」というチラシであれば買ってみようかという気も起こるが、「ミニノートPCが4万円、但し、当社指定のプロバイダに契約すればゼロ円」と言われた時に、4万円でそれを購入して得をしたと思う人は居るまい。消費者は、「自分が一番得をした」と思ったときにこそ満足するのであって、「お得な値引きサービスがあるが、自分には利用できない。自分よりもっと得をしている人が居るのが悔しい」と思ってしまったら、いずれはそのお店から離れていくものである。

 とにかく、家電量販店は、無用な抱き合わせ販売などせず、商品そのものの価値を前面に出して競争をするべきである。