じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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§§ 2009年版・岡山大学構内でお花見(7)イチョウ並木のラッパ水仙

農学部東西通りのイチョウ並木の根元に、黄色いラッパ水仙が咲いている。


03月10日(火)

【ちょっと思ったこと】

画像化論文をどう読むか

 書籍や学術雑誌など冊子体文献は、かつては図書館でコピーをとってから綴じて読み、読み終えた後は発行年別、著者のABC順に2つ穴ファイルで保管するようにしていた。しかし、私の場合、最近の文献はもっぱら電子媒体で保管するようにしている。具体的には、当該ページをスキャナで読み込んでGIF形式で保存し、画像閲覧ソフト(ブラウザでも可能)で閲覧するという方法である。

 このやり方は、従来の印刷コピー方式に比べて、
  1. 目の前にパソコンとモバイルHDDがあれば、いつでもどこでも、当該論文(あるいは書籍の一章)を瞬時に取り出すことができる。印刷媒体のように紛失したり、わざわざ書棚のファイルから取り出すといった手間が省ける。
  2. 保管に場所を取らない。私は主として320GBのモバイルHDDをポケットに入れて持ち歩いているが、この中にすべての文献資料を収めることができる。
  3. ディスプレイでは文字を拡大表示できるので、私のような老眼者でもメガネ無しでも読むことができる。
といった大きなメリットがある。

 反面、画像ファイルの文章には、気軽にアンダーラインを引いたり、コメントを書き込んだりできないという不便さがあった。

 どうしても書き込みをしたい場合は、画像処理ソフトを起動し、そこで表示された画像ファイルに線や文字を埋め込むという方法をとることになるが、これは手間ばっかりかかるし、書き込まれた文字をテキストデータとして再利用できないというデメリットがあった。

 これに代えて、画像閲覧ソフトとテキスト編集ソフト(エディタ)をディスプレイ上に同時提示し、画像を見ながら、対応ページのコメントを書き込むという方法をとったこともあるが、これもイマイチ使い勝手がよくない。

 3月7日の日記にも述べたように、私自身もそろそろ定年を意識する年齢となった。この種の文献読みスタイルにもできるだけ一貫性を保ちたいと思っている。

 「JUST Suite」2009年版購入後に、新しいやり方として試しているのは、
  • 一太郎の文書の中に、スキャナで読み込んだ画像論文を埋め込み
  • コメントは一太郎文書として本文に書き込む。
  • アンダーラインのように画像に直接書き込む必要がある場合は、その画像枠をクリックして、連動する「花子フォトレタッチ」を起動する
という方法であるが、これまた、けっこう手間がかかる。

 現時点で最も効率的と思われるのは、「JUST PDF」という編集ソフトを使うことである。いったんPDF化したファイルをこのソフトで読み込めば、コメントやアンダーラインなどはいとも簡単に挿入できる。編集・保存したファイルは、Adobeなど他社のリーダーでも読めるのでかなりの互換性が期待できる。今後しばらくはこのPDF編集ソフトを使おうと思っているのだが、何か重大なデメリットはあるだろうか。

 ウィキペディアの当該項目を見ると、PDFにもいろいろな規格があり、中には、「PDFキラー」と呼ばれる「Microsoft社が策定し、Windows Vistaや次期Microsoft Officeで採用される印刷用のプラットフォーム」もあるという。ま、しかし、仮にPDFが廃れたとしても、最悪の場合、それを別の形式にコンバートする機能は提供されると思われるので、私の残りの人生(推定25年あまり)の期間で大混乱が生じる恐れはあるまいと思っている。