じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 2月10日の朝、西の空に沈む満月(月齢14.5、満月は2月9日の23時49分)。ちなみに、ネットニュースなどによれば、2月9日は中国の「元宵節」であるが、太陽光の反射と地球からの距離の関係で、「元宵節」の月としては52年来で「最も大きく、最も丸い」月になるという。じっさい、前日の2月8日の05時08分に月が最近となり、半影月食の前後ということなので、それだけ太陽の光を垂直に反射しているということになるのだろう。


02月10日(火)

【思ったこと】
_90210(火)[一般]続・地デジ移行のウソホント(3)薄型テレビと液晶ディスプレイはどう違うのか?

 今回は、地デジ対応薄型テレビと、デスクトップパソコンにつなぐ液晶ディスプレイとの関係について知ったことを備忘録代わりにまとめておくことにしたい。

 こちらのサイトでは、薄型テレビは
...構造上どうしてもある程度の奥行きが必要となってしまうブラウン管(CRT)の代わりに、液晶パネルやプラズマパネル(PDP)などを表示装置に利用したテレビのこと。1990年代後半に民生用の製品が登場し、21世紀に入って先進国で一気に普及が進み始めた。
というように解説されているが、実際には、地上デジタル放送が開始された2003年頃から急速に普及が進んでいるように思われる。じっさい、地デジ移行前のテレビはブラウン管型テレビ、移行後は薄型テレビというイメージが強く、また、現時点では、一部のホームセンターなどを除き、日本国内でブラウン管型テレビを新規購入することはきわめて困難になっている模様である(私の記憶に間違いなければ、一部のホームセンターでは、地デジ非対応の薄型テレビが売られていることもある)。

 ちなみに、「薄型テレビ」としては、液晶テレビとプラズマテレビが知られているが、チラシによっては「液晶テレビ」として売られていたり、それぞれの商品別に「液晶」、「プラズマ」といったロゴを入れている場合もある。




 こうした薄型テレビの登場と前後して、デスクトップパソコンに繋ぐディスプレイ(モニター)のほうでも液晶型がブラウン管型を圧倒するようになった。ちなみに、パソコンのモニターのほうは「液晶ディスプレイ」とか「液晶モニター」と呼ばれるのが普通であり、「薄型ディスプレイ」という言葉はあまり聞いたことがない。パソコン用の画面は普通は17〜19インチ、大きめでも24インチもあれば十分であり、プラズマ型の特長が活かされずそのシェアが小さいためではないかと思う(あくまで推測)。

 さて、薄型テレビが登場してきた時に、私が素朴に思った疑問は、あれだったらパソコンのディスプレイがあるじゃないか、なぜ別々に買わなければならないのだろうか、ということであった。

 確かに、テレビとして使うためにはチューナーが必要である。しかし、それだけのことであれば、DVDデッキ(録画機)でも代用できるので、単体でテレビとしての機能を持つ必要は必ずしもない。特に、ワンルームマンションで単身生活を送るような人の場合、パソコン用のディスプレイと薄型テレビを2台並べておくのは場所ふさぎとなる。1台で事足りるようにならないものだろうか...

 専門的なことはよく分からないが、1台で間に合わせる方法としては、
  1. D-Sub端子(VGA端子のついた薄型テレビを買う。
  2. D端子、あるいはHCMI端子のついた液晶ディスプレイを買う。
という2通りの方法があるように思う。

 しかしこのうち1.については、あまりオススメできない。妻の実家にある大型の薄型テレビにD-Sub端子があったのでノートパソコンを繋いで試してみたことがあるが、画面は必ずしも高精細とは言えなかった。これはおそらく、ノートパソコン側の画面解像度の設定に起因しており、大型の薄型テレビの画面いっぱいに表示しようとすると無理やり引き延ばされてしまうためではないかと思われる。

 ちなみに、パソコンとディスプレイは、DVI-Dという端子(アナログ端子(VGA端子)に対して、「デジタル端子」などと呼ばれているヤツ)を介しても繋ぐことができる。もっとも、ふつう、ミニノートパソコンは、アナログ端子のみで、デジタル端子はついていない(←USB接続でデジタル出力ができる装置も販売されているようだが)。また、妻の実家にある大型液晶テレビに限って言えば、それらしきデジタル端子は見当たらなかった。

 次に2.であるが、DVDデッキとディスプレイの両方にD端子があれば、とりあえずは地デジ放送は視聴できるはずである。もっとも、ひとくちにD端子といっても、D1、D2、D3、D4、D5などといろいろあって、事前に慎重に確認しておかないと繋ぐことができない恐れが大である。

 また、ハイビジョンなどの高画質を視聴するためには、HDCP機能に対応する必要があるとのことで、これを考えれば、HDMI端子付きのディスプレイを買うのがいちばんお得ではないかという気がする。もっとも、これは、ワンルームなどで単身生活をする方向きのオススメである。我が家などで、パソコンディスプレイとテレビを1台で使い分けようなどとしたら、夫婦間で熾烈なチャンネル争いが起こるのは目に見えている。

 余談だが、今から15年前のPC9801全盛時代には、パソコンにつなぐディスプレイ(当時は「CRT」という呼び名もあった)は当初は640ドット×400ドット8色の1画面であり、「デジタルディスプレイ」と呼ばれていた。その後、4096色中16色同時発色のアナログRGB2画面が登場し、当時は、デジタルよりアナログのほうが高性能というイメージが強かった。いまの「アナログ→デジタル」移行は、その逆の流れとなっていてまことに興味深い。


 次回に続く。