じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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§§  我が家に伝わる、与謝野晶子訳の源氏物語。ウィキペディアの当該項目を抜粋すると
  • 与謝野晶子は生涯に3度現代語訳を試みた。
  • 一度目は与謝野夫妻の支援者であった実業家(小説家でもある)の小林政治の依頼により100か月で完成させることを目標に始められたもので、1912年(明治45年)2月から1913年(大正2年)11月にかけて「新訳源氏物語」上、中、下一、下二巻として、金尾文淵堂から出版された。
  • 『源氏物語』の専門家でない森鴎外が校訂に当たっているなどといった問題もあり、その後再度『新新訳源氏物語』として翻訳を試みていた(二回目)が「宇治十帖の前まで終わっていた」とされる。この時の原稿は1923年9月の関東大震災により文化学院に預けてあった原稿が全て焼失したため世に出ることはなかったとされている。
  • 現在通常流布しているのは晩年の1938年(昭和13年)10月から1939年(昭和14年)9月にかけて「新新訳源氏物語」(第一から六巻まで)として金尾文淵堂から出版された三回目のものである。1939年10月完成祝賀会が上野精養軒にて開催されており、同人はこれを「決定版」としている。原文にない主語を補ったり作中人物の会話を簡潔な口語体にするなど大胆な意訳と敬語を中心とした大幅な省略で知られている。
とされているが、我が家に伝わるものは昭和9年(1934年)発行のものでそのどれにも該当しない。おそらく、「新訳源氏物語」を合本して豪華な装丁に仕立てたものではないかと思われる。

 1942年(昭和17年)5月29日に与謝野晶子が死去したため1993年に著作権の保護期間が満了しており、パブリック・ドメインで利用できるため青空文庫で閲覧可能となっているという。


11月14日(金)

【ちょっと思ったこと】

川越の城下町

 15日朝、テレビのスイッチを入れたところ、NHK「美の壺」で「城下町」を取り上げていた。途中から視たので、どこの城下町なのかは不明であったが、一部は明らかに山口県・萩であるとすぐに分かった。全く見覚えの無い場所のほうはどこだろうと思って番組サイトで確認したところ、川越であることが分かった。川越ならば上京時にちょっと立ち寄ることも可能。そのうち訪れてみたいと思う。




アッケシソウ、シチメンソウ、ハママツナ

 14日放送のニョッキン7というローカル番組で、浅口市寄島町のアッケシソウ自生地というのを紹介していた。10月中旬から下旬にかけて見事な紅葉が見られるということであった。15年ほど前に寄島干拓地のあたりを訪れた記憶はあるのだが、そのような紅葉スポットがあるとは今まで知らなかった。

 このあたりは、本州では唯一のアッケシソウ(サンゴソウ)自生地であるというが、最近、北海道のアッケシソウとここにあるアッケシソウは遺伝的に異なり、寄島のアッケシソウは瀬戸内固有のものであるらしいことが判明したとも聞いている。近場でもあるし、来年秋は、ぜひ時季を逃さずに訪れたいと思っている。

 これとは別に同じ日、佐賀県・東与賀海岸のシチメンソウの紅葉というネットニュースも伝えられた。こちらは11月中旬が見頃ということなのでまだ間に合うが、ちょっと遠すぎる。

 有明海と言えば、かつて、諫早湾の干拓工事が始まる前に、ハママツナの紅葉を見物に行ったことがあった。シチメンソウとそっくりなので変だなあと思ってネットで検索したところ、こちらに解説があることが分かったが、うーむ、並べてみれば区別できるけれど、1種類しか生えていないところでどちらだと言われてもサッパリ分かりませんなあ。一般的には、シチメンソウのほうが希有であり、一部では絶滅危惧種に指定されているらしい。

 諫早湾のハママツナ群生地は干拓で消滅してしまったはずだが、ネットで調べたところ、全国にはまだいくつかの観察スポットがあるようだ。成ケ島などは岡山から近そうに見えたが、うーむ、無人島で「由良漁協の渡船(火曜運休)で往復」というのはちょっと不便そう。もっとも、不便であればこそ、自然が保護されているとも言える。