じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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§§  9月30日の日記で、農学部農場のヒマワリが、種が熟するにつれて頭が重くなり、項垂れた花が多くなってきたと書いたが、10月3日の昼に、西側の1畝分を除いて刈り取りが行われた。写真上は10月3日朝、写真下は昼に撮影。


10月03日(金)

【ちょっと思ったこと】

楽天ブログplusで20GBの画像容量を確保したが...

 こちらの案内にあるように、楽天ブログ・フォトサービスの一環として10月1日より、月額100円で
画像容量20GB
 ※1日制限2MB、1枚あたり500KB
(通常の楽天フォト:総容量50MB、1日制限2MB、1枚あたり500KB)
というサービスが利用できるようになり、開始日にさっそく申込みをした。毎日2MBずつアップしたとしても20GBに達するまでには1万240日(約28年)、私の場合には84歳となっているので、日々のWeb日記に掲載する写真の保管庫はこれで一生涯確保できたと言ってもよいことになる。

 もっとも、上記の契約条件にはいくつか不満と不安がある。

 まず、不満条件としては、
  • 1日の制限が2MBとなっていること。海外の山登りのアルバムを作ろうと思った場合、何日にも分けてアップしていかなければならない。
  • 上記とも関連するが、「画像容量20GBで月額100円」といっても、実際に20GBをフルに使用できるようになるのは28年後になってからのことである。初日から20GBを使えない以上、誇大広告にならない正確な表現としては、「月額100円で1日あたり2MBまで増量可能、最初の1カ月で60MB、最初の1年間で約700MBまで使用可能。最大は20GB。」ということになるのではないだろうか。
  • 写真のサイズは1枚あたり500KBまでとなっているが、このほか、実際にアップする時には、縦横サイズが2000ピクセルまでという制限がついている。
  • 写真を収納する「アルバム」(フォルダ)がわずか10冊(10個)に制限されていること。平均500KBの写真を20GBまでアップすると総数は41943枚となり、1アルバムあたり4000枚以上を収納することになるが、1つのアルバムにこんなにいっぱいの写真を載せても誰も閲覧できない。保管する人も整理できなくなるのではないかと思われる。この点については改善要望を出しておいたが、当面、改善の予定は無いというようなお返事であった。
 次に、不安要因。これは楽天以外のすべてのブログサービス、ホームページのスペースレンタルにも同様にあてはまることだが、果たして、何十年にもわたり同じサービスを提供してくれるだろうかという不安がある。突然サービス打ち切りになったりすると、それまでにリンクしたり、イメージタグで表示しているような画像ファイルがたちまち使えなくなってしまう。私自身は、このことへの対応として、もし将来的にサービスが打ち切られたり、こちらの事情で解約するようになった場合、画像ファイルを別の場所にすぐに引っ越せるような仕掛けを作っておくことにした。その一環として、エディタ(Mifes)のグローバルグローバル複数置換機能を使って、あらゆるファイルの画像リンクを引っ越し先に一括変換できるように対処してある。最低28年後まで、そのようなことが起こらなければそれに越したことはないのだが。

【思ったこと】
_81003(金)[心理]日本心理学会第72回大会(10)超高齢者研究の現在(2)

 昨日に続き、

WS040 超高齢者研究の現在 19日 15:30-17:30

についての感想。

 ワークショップではまず、百寿者の現状について2件の話題提供があった。その中で興味深く拝聴した点を長谷川のメモに基づき列挙すると(「←」の後は、長谷川のコメント)、
  • 国立長寿医療センターが2004年に、20代〜70代の男女2025名を対象に行った調査によれば、「高齢になることに不安がある」と答えた人は85%、「長生きしたいと思わない」と答えた人が41%にのぼっていた。←「高齢」になることについては良いイメージを持っている人はあまり多くなかった。
  • こうした否定的イメージの一因には高齢者医療費の増加がある。じっさい、2006年度の国民医療費は33症1276億円であったが、このうち65歳以上の高齢者の医療費は17兆1233億円(1人あたりでは65万1000円)で全体の51.7%(1人当たりでは65歳未満者の約4倍)を占めている←個々人の医療費の負担も問題だが、高齢者の医療費が多いということはそれらの人々が何らかの形で通院や入院を余儀なくされており、その分、QOLが損なわれている可能性がある。
  • 65歳以上では心身の脆弱性が高まる。65歳以上の約15%や要援護高齢者であり、認知症率は7%(約197万人)。また85歳以上になると認知症率は25%に達する。男性高齢者の自殺率も高い(若者では自殺達成確率が100分の1だが、高齢者では4分の1に高まっている)。←要援護高齢者や認知症率が高いことは事実だが、逆にみると、65歳以上の約85%は援護を必要としておらず、85歳以上の75%は認知症でないということも言える。
  • 高齢者のライフスタイルや生きがいについては、引退前後から85歳頃までの第3年代と、それ以降の第4年代の超高齢者(Oldest Old)に分けて考えていく必要がある。第3年代では「補償を伴う選択的最適化(SOC)理論の適用でSuccesful Agingの達成が可能だが、第4年代になると、心身機能の著しい低下により、人間としての尊厳を保つことさえ困難になると言われる。
というようになる。

 確かに行動観察によれば、超高齢者では慢性的な生活機能低下や認知機能、アイデンティティの喪失が進む。しかし、こうした考え方では、超高齢者があまりにも悲観的にとらえられている。もっとポジティブな面に目を向けるべきではないか、Succesful Agingに代わるアイデアはないかといった考え方も紹介された。

 次回に続く。