じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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2008年版・岡山大学構内の紅葉(2)図書館横の楷の樹、早くも紅葉?

図書館横のカイノキが早くも色づき始めた。時計台の横には左右2本のカイノキがあり、いずれもメス樹であることが確認できている。色がついているのは、実がなっている枝先の部分。

なお、右の写真は昨年11月20日撮影の紅葉最盛期の写真(耐震補強工事前の時計台の最後の写真)。


9月24日(水)

【思ったこと】
_80924(水)[心理]日本心理学会第72回大会(6)乱数生成課題研究の応用的展開に向けて(6)ドライビング場面における精神負荷の評価

 2番目は吉田氏・板垣氏連名による、

●ドライビング場面における精神負荷の評価

という話題提供であった。プレイステーション2のドライビングゲームを主作業、乱数生成課題を副次作業として、「運転」作業が乱数生成の質にどのような影響を及ぼすのかを実験的に検討するという内容であったと理解したが、実験研究としてはまだまだ途上であり、未完成であるとの印象を受けた。まず、なぜドライビングゲームなのかということについての理由づけがよく分からなかった。フロアからも複数の指摘があったように、ドライビングゲームは、実際に車を運転する作業とは相当に異なっておりシミュレーションにはならない。もし、交通安全対策への応用を目指すのであれば、最低限、教習所などにあるシミュレーターを活用するべきであろう。

 また、精神負荷を与える手段として用いる(おそらくそういうことであったと思う)のであれば、市販ゲームではなく、もっとシンプルで、負荷の内容が明解であるような作業を用いるべきである。

 もう1つ、今回は、運転歴や年齢が異なる被験者が実験に参加していると伺ったが、被験者数がきわめて少なく、多種多様な経歴をお持ちであるため、実験変数として何を操作したのかが不明確となっている。したがって、被験者間で何らかの差違が生じたとしても、何が主たる原因であるのかは同定できず、逆に言えば、いかようにも都合のよいように解釈できてしまうという問題点があるように感じた。

 次回に続く。