じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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岡山大学構内でお花見(50)朝顔

 農学部農場周辺の金網に自生している朝顔。今年は雨が少なく(というか、8月の降水量は今のところ0ミリ)、それでも、しっかりを水を吸い上げて蔓を伸ばしている。なおこの朝顔は昼には萎むので、曜日朝顔や西洋朝顔とは異なる。


8月18日(月)

【思ったこと】
_80818(月)[旅行]花のカムチャツカとアヴァチャ山登山(7)クチコミ(4)アヴァチャ登山に必要な体力、代替案

 昨日もリンクしたが、エリゾボ(空港のある町)の10日間予報によれば、このエリアでは8月25日頃までは殆ど雨の日が続くが、26日以降の少なくとも3日間は降水確率5〜20%の好天となる見込みであるようだ。もっとも、8月下旬ともなると、山登り系のツアーはあまり見当たらない。以前はE社が9月に黄葉見物のツアーを募集していたようだが、空港で当該会社の添乗員に尋ねたところでは今年は計画していないとのことであった。

 さて、上記にも関係するが、アヴァチャ山周辺は、どうやら7月と9月のほうがよく晴れる可能性がある。ネットでざっと検索したところ、特に好天に恵まれていたと思われるアルバムはこちらの方のサイトではないかと思うのだが、日付は2005年の7月20日となっていた。

 しかし、登山を目的とした場合には、8月と比べると別の困難が生じる可能性がある。まず7月の場合、年によってはかなりの雪が残っている模様である。上記のリンク先のお写真にも、かなりの残雪が写っているし、こちらの山旅日記では、2006年7月17日付けの登山について
しかも日本では考えられないが、この時期に新雪。...【中略】...ほとんど軽アイゼンしか持っていないので登れるか不安な表情も覗かせていた。とりあえず、2000mポイントまでたどり着き、ランチタイム。朝用意したスペシャルおにぎりが好評で喜んでもらった。他のグループはそのまま先に進んだようだが、私たちのグループは、完全な雪山の状況と装備の不十分、さらに体力的なことを考え、無理をせずそこから引き返すことにした。
という記載があった(半角カタカナ文字は全角に修正)。7月中旬までのツアーで登山を目ざす場合には、ある程度の雪山体験が必要かもしれない。

 いっぽう9月になると再び新雪が積もる可能性に加えて、日没時刻が早まり、下山時に真っ暗になってしまう恐れがある。この山に日帰り登山では、おおおむね朝7時ころから登山開始し、14時〜15時頃に登頂、頂上でゆっくり休憩した場合には19時〜20時頃にベースキャンプに戻るという日程になるようだ、8月下旬以降では、日没が早まり、日没と同時に雪渓の表面が凍結して危険になることも考えられるので、かなり行動が制約されるのではないかと思う。




 今回は頂上まで登っていないのであくまで推測ということになるが、アヴァチャ山登頂に必要な体力は、好天時であれば、利尻山、妙高山、あるいは富士山への日帰り登山と同程度ではないかと思われた。悪天候時や積雪期の登山はその何倍もの体力を要するだろう。私個人の経験で言えば、キリマンジャロ山や、ダマバンド山のほうが、登りやすいようにも思えた。但し、これはあくまで、高山病にならないという前提のもとでの比較である。

 あと、これは8月12日の日記にも書いたが、アヴァチャ山登山に関しては、登山予備日の設定はあまり意味がないようである。いったん悪天候になってしまうと、1日くらい待ってもまず好転することはないというのが一番の理由。また、予備日に登った場合は、その日の夜までにホテルに到着しなければならず、出発時刻を3時〜4時に早めなければならないという理由もあるようだ。

 もっとも、もし夜中に晴れているのであれば、夜中の3時頃に出発して2000メートルの尾根に到達し、そこで御来光を迎えてから残りの700メートルを登るというほうが楽であるようにも思えた。

 個人的には、風雨の中を頂上まで登るよりは、好天時に「らくだ山」に登ってコリャーク山などの景観を楽しんだほうが感動が大きい。入国と出国を除いた旅行期間の全日に六輪駆動車をチャーターしておいて、現地の気象情報(あるいは日本からもインターネットで見られる週間予報)をリアルタイムで入手しながら、いちばんよく晴れた日にアヴァチャ山麓「らくだ山」、バチカゼッツ山群に登り、雨が降りそうな時には平地のお花畑散策や川下りに切り替えるというような臨機応変の対応が取れるツアーがあれば喜ばれるのではないかと思う。

 なお、(旧ソ連時代はもちろんであったが)現在のロシアでも、外国人旅行者は、、旅行期間中に滞在したホテル、キャンプ施設などから宿泊証明をもらい、出国時に提示することが義務づけられているようである。従って、アヴァチャ山麓で夜を明かすというような登山が認められるかどうかは不明。

 次回に続く。