じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 岡山大学構内のお花見(28)クロガネモチの雌雄の花
 時計塔(中央図書館)の正面入口の両脇にはクロガネモチがある。このうち向かって右側(東側)の樹は、毎年、12月に朱い実をいっぱいつける(2006年12月19日の楽天版参照)。いっぽう、向かって左側(西側)の樹は、私が知る限りではこれまで一度も実をつけたことがなく、妙だなあと思っていた。

 数日前、これらの樹に花が咲いているのを見つけて比較してみたが、花の形が微妙に違う。ネットで調べたところ、クロガネモチというのは雌雄異株であり、どうやら、向かって左側の樹はオス樹であったようだ。なお、2007年1月24日の楽天版にあるように、このオス樹のには、謎の「樹皮地蔵」が刻まれて?いる。


5月29日(木)

【思ったこと】
_80529(木)[心理]いまどきの地域通貨(7)とりあえずのまとめ

 連載の最終回。

 地域通貨について考えるということは、最終的には、
  1. お金とは何か
  2. ボランティア活動とは何か
  3. コミュニティと個人との関わり
  4. 時間論
  5. 労働とお金(ベーシックインカムの思想なども含めて)
といったさまざまな問題に突き当たることになると思う。従って、単に、地域通貨は有効かというような議論に終わらせるのではもったいない。地域通貨を導入・試行して最終的に失敗した時に、それが人間のどういう本質に起因するものであるのかということを考えてみるのも面白いのではないかと思う。

 そう言えば、中学生の頃だったと思うが、谷崎潤一郎の『小さな王国』という小説を読んだことがあった。あれはおそらく、私が知った最初の地域通貨の事例であったと思う。フィクションの世界であっても、地域通貨のようなものが導入され、その結末を思考実験として描いてみると、人間社会のいろいろな問題が見えてくるものだと思う。




 地域通貨自体は、行動分析学でいうところのトークン・エコノミーの一種であって、それ自体、良いとも悪いとも言えない。また、効果があるかどうかということも、一般的に議論できる性質のものではない。効果が無いとか失敗したというのは、要するに、トークン・エコノミーの原理がうまく働いておらず、その「通貨」自体の強化力が足りなかったか、もしくは、強化の対象となる行動自体の選び方に問題があったか、いずれかに帰着できる。

 要するに、地域通貨をめぐる問題というのは、本質的には上記1.から5.に挙げたような根本問題に関わってくるし、また運用のテクニカルな面では行動分析学の基本原理をいかに応用するかということに関係してくる。どちらも、私にとっては興味深い課題であり、今後とも、機会あるごとに情報を集めていきたいと思っている。