じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 岡山大学構内のお花見(25)ノビル(野蒜)

 「お花見」の連載として取り上げたが、このノビルに限っては、滅多に花を見ることができない。種のような粒は、オニユリやヤマノイモなどでおなじみのムカゴである。写真AとBは、葱坊主のように見えるが、皮がむけると写真Cのようなムカゴが出てくる。写真Dは別の場所で撮影したもので、わずかながら、花が出現。写真Eは、芝刈り機で刈り取られた跡地。すでにムカゴが飛び散っているので、来年以降も同じ場所で群生するものと思われる。


5月24日(土)

【ちょっと思ったこと】

防災の要は学校施設

 5月24日のNHKオンラインニュースによれば、四川大地震で、倒壊した学校の下敷きになるなどして死亡した児童や生徒、それに教師の数は、地震全体の死者のおよそ1割にあたるあわせて6500人以上に上ることが明らかになったという。

 地震の発生時刻が授業が行われている時間帯だったことが一因ではあるが、そもそも、学校施設というのは、その地域で最も堅固に作られ、どのような災害があっても学校施設だけは安全というように、防災の要として位置づけるべきである。この点での備えが不十分であったことはまことに残念でならない。

 特に小学校施設は、子どもたちが徒歩で通学できる範囲内に設置されていることが多いので、いざという時には避難所としても活用できる。少なくとも日本では、地震や水害が起こった時は、そのような対策がとれるように防災計画が立てられているはずである。

 もっとも、大学施設が安全かどうかということになると、かなり不安である。私のところでは、大地震に備えて耐震補強工事が進められているが、まずは、地震が起こった時に、火災や爆発事故のおそれが大きい理工系施設が優先され、昨年度に図書館が完了、今年度は、教養教育が行われている一般教育棟と教育学部が対象となっている。文学部の建物も相当に老朽化しているが、どうせ地震が起きても本の山に埋まる程度で済むだろうと思われているのか、優先順位としてはさらに低く、後回しにされてきた。ま、岡山ではせいぜい震度5どまり、書棚などは金具で固定されているので、せいぜい、本が床に落ちる程度で済むのではないかと楽観しているが、もっと強い地震が起こった時には建物全体が崩壊するという危険性が皆無とは言えない。そうなった時は諦めるほかはないか。





琴欧洲優勝と力士のケガ

 大相撲夏場所14日目、大関琴欧洲が13勝目をあげ、ヨーロッパ出身力士としては初めて優勝賜杯を手にすることになった。

 ウィキペディアの当該項目にも記されているように、琴欧洲は入門からわずか19場所での大関昇進という、(幕下付出を除く)史上最速の出世を果たしたことで知られているが、大関昇進後の2年半はケガに苦しみ、優勝争いの話題にのぼることは殆ど無かった。

 このことに関連するが、大相撲力士というのは、あまりにもケガが多すぎるように思う。今回、終盤で2横綱が優勝争いから相次いで離脱していったのもケガのせいだと言われているし、また同じくヨーロッパ出身力士として早くから注目されてきた把瑠都も、ケガのために不振な状態が続いている。

 いくら努力しても、ケガという偶発的な事故のために休場を余儀なくされてしまうことになると、観ている側もガッカリしてしまう。「努力すれば必ず成果が出るものだ」という教訓にもならない。「ケガは稽古で治す」などという精神論もあるが、努力で報われないケースも多々ある。

 そうは言っても、土俵上で踏ん張りすぎたり、無理な姿勢で倒れれば、骨や筋肉を傷めることは避けにくい。せめて土俵の周囲を緩衝材で覆えばいくらか事故は防げるようにも思うが、相撲という競技の本質上、根本的な防止策は難しいのかもしれない。