じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 昨日の日記で、“北東と南西から「日の出」”という写真を掲載したが、その日の帰宅直後にも、同一施設の窓ガラスが反射していることに気づいた。但し、日の出の時の閃光ほどの輝きはなかった。

 ネット地図を見ながら、このような現象が起こる原因について考えてみた。まず日の出直後の閃光は、地図上の京山頂上から北東方向、日の出の方位に向かう直線上の地域なら、障害物が無ければ必ず見られるはずである。但し、写真上の撮影時刻は、天文学上の日の出時刻(この日は、05時04分)より20分ほど遅れているので、方位は多少、真東側にずれているはずである。この時は、鏡に向かって背中から日の光を浴びるような状況になるため、強い閃光が見られる。

 いっぽう、日の入り前の弱い「閃光」は、天文学上の日の入り時刻(この日は、18時58分) より22分ほど前に見られる。これは、京山の当該施設を頂点とし、夕日の方位と観測点を結ぶ直線を底辺とし、二等辺三角形を構成できるようなエリアで観測することができるはずだ。但し、日の出の時と異なり、斜めからの反射となるため、「閃光」はそれほど強くない。

 この施設が円筒形であり、多方向にガラスが張られていることからみて、どのような季節であっても、岡山市内のどこかの場所で、日の出直後、または日の入り直前にこのような閃光が見られているはずである。

 なお、昨日もリンクした、光の輪現象も同様の原理で生じるが、観覧車の反射面は特定方向に限られているので、円筒施設に比べると、観察できるエリアはかなり限定されているのではないかと思われる。



5月12日(月)

【ちょっと思ったこと】

女子高校生殺害事件報道についての疑問

 NHKや各種民放のニュース番組で連日、京都府舞鶴市で女子高校生が殺害された事件についての最新情報が伝えられているが、同時期に起こったいくつかの殺人事件の中で、なぜこのニュースばかりが大きく取り上げられているのか私にはよく分からない。

 伝えられている情報によれば、当該の事件は、5月7日の未明に発生した可能性が高いとされているが、15歳の少女が真夜中に、ひとけの無い道を歩くということは滅多にあることではない。それなりの事情があったとは思うが、事件としてはかなり特異であり、同様の事件が再発する可能性はあまり無いように思う。

 いっぽう、それより少し前の5月3日早朝、愛知県豊田市の畑で、上記の事件とは別の女子高校生が遺体で発見されている。伝えられている情報によれば、事件は前日、被害者の下校途中に起こった。事件直前の4月下旬にも、同市周辺で別の女子生徒が襲われた事件があったと伝えられており、こちらのほうが再発の可能性が高く、一刻も早い犯人逮捕が求められているように思う。

 一人の人間の命が奪われたという点では、どちらの事件の重大性にも変わりはないが、報道という点に限って言えば、下校途中に生じた事件のほうが一般性が高く、防犯体制強化が急がれているように思える。




四川省の大地震

 各種報道によれば、4月12日15時30分頃(日本時間)、中国四川省成都の西北西90キロ付近を震源とする大きな地震が発生。マグニチュードは7.8であるという。

 成都は、これまで2回の旅行で計3回訪れたことがあるが、こちらのアルバムにもあるように、各地で建設ラッシュが続いており、高層建築と古い建物が混在していた。四川省の面積は48万5000平方キロで日本より広く、人口のほうも、8725万人、直轄市の重慶の3144万人を加えると、日本に匹敵する規模である【数値はウィキペディアによる】。

 地震災害というのは、発生直後には情報網が遮断されているため被害規模が掴みにくい事情がある。阪神淡路大震災の時も、岡山での第一報の映像は、市内のコンビニで商品が床に落ちる被害があったという程度のものであった。今回の場合も、当初のニュースでは、死者5名などと伝えられていたが、翌日には8500人以上となった。まことに残念には思うが、犠牲者の数は、今後、何倍、何十倍にも増えるものと危惧される。