じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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岡山大学構内のお花見(14)スプーン咲きのオステオスペルムム(通称、ディモルフォセカ)。

 一昨年の5月8日の楽天版にも書いたが、この花は、ある種の条件のもとで、一定の比率で「スプーン咲き」が出現するようだが、その条件というのがよく分からない。一般的には、咲き始めは0%。しだいに比率が増える。写真右側は、左端の数輪を除き、ほぼ100%がスプーン咲きとなっている。


4月29日(火)

【ちょっと思ったこと】

ガソリンを入れる

 各種報道によれば、自民・公明の与党は4月30日の衆院本会議で、ガソリン税などの暫定税率を復活させる税制改正関連法案について、3分の2以上の多数で再議決する方針であるという。法案が通ると、5月1日以降、1リットルあたり30円近い値上がりになると予想されており、これに備えて、我が家でも、行きつけのスタンドにガソリンを入れに行った。朝7時すぎにも関わらず、スタンド入口には早くも車の行列ができていた。会員割引と曜日割引後の価格は126円/リットル。4月中に入れたガソリンは、2台分で150リットル前後。4000〜5000円程度の「恩恵」を受けたことになる。

 暫定税率の議論が起こってから、道路の舗装状況に注意を向けるようになったが、昨年秋に利用した四国の山間部の県道や、一昨日に通った岡山・鳥取の山間部の県道などを含めて、日本の道路は隅々までよく整備されているなあという印象を受けた。そのいっぽう、岡山市内には、目的がよく分からないような工事も何カ所かある。また、それほど念入りに舗装しなくてもよいのにと思われる箇所もあり、いちがいに肯定も否定もできない。やはり、道路建設は必要最低限に抑え、環境問題に重点的に配分するような仕組みをつくるべきであろうとは思う。





早くもヤブ蚊出現

 4月29日の岡山市内は最高気温が26度まで上がった。そんななか、早くもヤブ蚊が出現。もっともまだまだ弱々しく、しかも長袖であったため、刺されることはなかった。それにしても、ずいぶん早く出現するものだ。かつては、5月の連休明け、おそらく10日頃までは、蚊が出てくることは無かったと記憶している。

【思ったこと】
_80429(火)[心理]ダイバージョナルセラピー研修会(7)ケアガーデン

 4月19日の午後に、「ダイバージョナルセラピー推進」を標榜している高齢者施設のケアガーデンを見学する機会があった。この施設は、翌日のプレゼンテーションの会場にもなっており、その休憩時間にも何度か一人で散策することができた。なお、ここで言う高齢者施設とは、介護老人保健施設であり、すぐ隣には同一法人が運営するグループホーム(認知症対応型共同生活介護、介護予防拠点)も併設されていた。
 まず、ケアガーデンの正面入口は4月26日掲載の写真のようになっている。ここは入場料無料で、一般市民にも開放されており、また花壇整備に参加するボランティアもおられるということだった。ケアガーデンにはもう1つ、グループホーム側からの入口もあり、じっさい、車いすに乗ってご家族と一緒に散策に来られている方もおられた。

 写真左上の案内図にもあるように、このガーデンは、単なる庭園ではなく、キッチンガーデン(野菜などの収穫、写真右下参照)、フィーリングガーデン(ハーブなどの香り)、フラワーガーデン、プラクティスガーデン(写真右上参照。車いすで作業可能、歩行訓練設備もある)、コンタクトガーデン(地域の方と一緒に作業)、日本庭園(写真左下参照。景観と森林浴)など、いくつかのゾーンに分かれていた。


 DTを目的としたケアガーデンの設備としては第一級と言ってもよいかと思うが、今回は残念ながら、設備のみの見学であって、実際の活動場面に接することはできなかった。利用者個々人が、どういう形で園芸活動に参加しているのか、そのためのプログラムがきっちり確立されているのか、ということが重要であろう。

 あと、若干気になったのは、介護老人保健施設からこのケアガーデンに出かけるためには、いったん玄関を出て(建物から外に出るにはパスワード入力で自動扉を解錠する必要あり)で、道路沿いの歩道を通らなければならず、利用者が気の向くままに自由に園内に出入りできるような状況にはなっていないように見えた点である。また、居室は必ずしもケアガーデンの方向を向いておらず、のんびりと風景を楽しむ状況にも無かった。

 このあたりは高齢者施設の種別によっても異なるかと思うが、認知症対応型のケアガーデンを目的とするのであれば、開放型ではなく、施設内で利用者が自由に出入りできるような環境を整備しておいたほうがよい。オーストラリアの施設(文章はこちら)では、施設外への出口は施錠されていたが(←但し、そこが出口であることが分かりにくくなっている)、ガーデンは自由に出入りできるようになっていた。

 園芸療法の特徴と効用については、6月に行われる人間・植物関係学会2008年大会(2008年6月7日(土)〜8日(日)、滋賀大学教育学部)でも多数の発表があると思われるので、その時にまた、考えを述べようと思っている。

 次回に続く。