じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 このところ雪景色の写真ばかり掲載しているが、1月29日朝の積雪の時に作られた雪だるまが融けきらないうちに、2月2日から3日かけて、またまた、次の積雪があった。この冬3度目。今回は平地ではミゾレとなり、道路には積もらなかった。しかし県中部以北や四国の高速道路では積雪に伴うチェーン規制や通行止めが出ている模様。



2月2日(土)

【ちょっと思ったこと】

ももっちライナー廃止

 少し前のニュースになるが、岡山空港と福山駅前を結ぶ「ももっちライナー」が1月31日をもって廃止された。

 「ももっちライナー」というのは、岡山と福山を結ぶ高速バス路線であり、2006年9月28日に岡山駅・天満屋〜福山駅間と、岡山空港〜福山駅間の路線があったが、岡山駅・天満屋〜福山駅間の4往復は2007年8月に廃止、そして、2008年1月をもって、岡山空港〜福山駅間の12往復(16往復を示す時刻表もあり)が廃止されることになった、理由はいずれも利用者低迷によるもの。各種報道によれば、1便あたりの平均利用客数は1.6人で、採算ラインの1割程度にとどまっており、このところの燃料費高騰が追い打ちをかけた。岡山空港―福山駅前間(約74キロ)の運賃は片道大人1350円、所要時間は1時間15分であった。

 この記事をめぐって考えたことはまず、高速バスの採算ラインというのは意外に低めに設定してあるということだ。平均利用客1.6人が採算ラインの1割程度ということは、平均20人の利用があれば利益が出るということだ。20人分の運賃合計は27000円。これで、人件費、バスの減価償却費、高速道路通行料金、燃料をまかなえるのか、ちょっと心配になる。

 「ももっちライナー」の利用が少なかったことについては、種々の理由が考えられるが、福山市民の岡山空港利用者が少なかったということは必ずしも言えないと思う。私自身もそうだが、岡山空港を利用する時は、特別の事情が無い限りは自家用車を利用している。空港には3100台収容の無料駐車場があり、私の家からは所要時間20〜30分で十分間に合う。福山市周辺の人たちも、車を持っている人ならたぶん自家用車を利用しているのではないだろうか(駐車場のナンバープレートをチェックすればおおよその台数は分かる)。

 私自身は福山にはあまり縁がないので、「ももっちライナー」の廃止は全く影響を受けない。しかし、岡山発着の高速バスの中には、私の家族がたまに利用する便もあり、乗客が数人程度というような便を見ると、ついつい採算割れ・路線廃止を心配してしまう。

 岡山発の高速バスの大半は、パークアンドライド方式が完備しており、鉄道利用に比べると階段の上り下りや乗り換えの手間が省けて便利。また全行程を自家用車利用した場合に比べると、渋滞緩和、排気ガスによる大気汚染の軽減、二酸化炭素排出量の削減などの点で評価できる面がある。反面、いくら安全運転であっても、高速道路走行中には思わぬ事故に巻き込まれることがあるし、渋滞などで到着が遅れることもあるなど鉄道に比べると多少のリスクがある。