じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 岡山大学構内の紅葉情報の第26回目は、ツツジの黄葉。種々の紅葉、黄葉のなかでは最も時期が遅く、年末から年始にかけてが見頃となる。昨年の写真は、こちらにあり。

 以上、26回にわたって連載した紅葉情報は本日をもって最終回とさせていただく。


12月22日(土)

【ちょっと思ったこと】

プロフィール冊子の個人情報

 数日前、心理学教室に所属する学生たちのプロフィール冊子を頂戴した。2年次後期になって、心理学領域の専修授業を受講するようになった学生たちと先輩学生の交流を目的としたもので、A4サイズの各ページに、2名ずつの自己紹介記事が掲載されていた。

 それを覧て若干気になったのは、かなりの数の学生が、
  • 氏名
  • 出身地、出身高校
  • 生年月日、星座
  • 血液型
のみを掲載していたことであった。

 このうち「血液型」に関しては、長年にわたりこちらに取り上げている通りであり、今さら何かを付け加えることはないが、心理学の学生であっても相変わらず、自己紹介に血液型情報を加えるのは定番になっているようだ。ま、自分や友人が大量に輸血を必要とするような事態に陥った時には、有益な情報にはなりうると思う。

 私がむしろ気になったのは、生年月日情報を何のためらいもなく晒していることである。生年月日というのはけっこう重大な機密情報であり、例えば、クレジット会社からの本人確認や、役場で印鑑証明をとる時などは、必ずそのことを尋ねられる。プロフィール冊子などというのは、残部があった時はシュレッダーにかけず、丸ごと古紙として回収されるようなものであって、第三者の手にわたってしまう恐れが多分にある。そういう事態に備えて、せいぜい、「何月生まれ」というように月単位の情報を公開しておけばよいのではないかなあ。

 いっぽう、以前によくあった現住所や電話番号の記載はすっかり姿を消していた。カルト宗教や悪徳商法の勧誘から身を守るためにも、これらは、公にしないほうがよいかと思う。この点のリスク管理はかなり行き届いてきたようだ。

 では、プロフィール欄には何をかけばよいのだろう。もし交流を活性化しようとするなら、上記のような型通りの属性ではなく、むしろ、自分がいま何を求めているのか、どういうことだったら他者のお役に立てるのか、といった、交流に役立つ情報を満載すべきではないだろうか。

 別の見方をするなら、あのような紋切り型のプロフィールが多いのは、もしかしたら、あまり濃密な交流は求めたがらず、少し距離を置いて、必要な状況で必要最小限の付き合いにとどめたいという気持ちの表れであるかもしれない。

 かくいう私も、人付き合いはあまり好まないほうであり、職場の忘年会などは赴任時に一度出ただけで、以後15年以上、連続して欠席している。そういや、この連休には、年賀状の印刷に取り組まなければならない。公式にはこういうキャンペーンを展開しているのだが、恩師、親戚、知人各位の中にはネットを全く使っていない方も多く、葉書をゼロにするというわけにはいかない。日曜日は、高校駅伝の中継でも観ながら年賀状の印刷と宛名書きに取り組むことにするか。