じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 岡山大学構内の紅葉情報の第16回目(2007年11月27日)は、岡大西門右手にあるモミジ。11月16日掲載のモミジとは異なる樹であり、この近辺ではもっとも鮮やかに紅葉する。


11月27日(火)

【ちょっと思ったこと】


ETC節約作戦でまたまた失敗

 11月下旬の連休は、島根県方面を旅行した後、妻の実家のある北九州に帰省した。そのさい、江津ICから浜田道、中国道へと向かうルートをとったが、ちょうどETC通勤割引時間帯に間に合っていたので、半額割引を利用するため、江津ICから100km未満のところでいったん外に出ることにした。

 事前に調べていなかったので、江津ICの入り口で走行距離メーターをゼロにセットし、「○○ICまであと何km」という表示を頼りにしていたところ、距離メーターが85kmとなった時点で「戸河内ICまであと15km」という案内板があった。前回、四国の高速道路で、わずかの差で100kmをオーバーして割引適用を逃していただけに、またかっー!と残念がったところ、その手前に、「加計」というETC専用出口が見つかった。

 さっそくそこから出たところ「料金は1350円です」というアナウンスがあり、シメシメと思ったところが、大変なことに気づく。なっなんと、加計はETC専用出口があるのみで、入り口は存在しなかったのであった。こんな山奥で放り出されて困ったことになったと思ったが、とにかく一般道を10km近く走り、戸河内ICから再度、高速に入ることができた。とはいえ、こんなことで時間を無駄にするぐらいなら、100kmオーバーを覚悟の上で思い切って戸河内ICから出れば良かった。

 その後、主要IC間の区間距離表を調べてみたとこと、なっなんと、江津ICと戸河内ICの区間距離は99.3kmであったことに気づく。なんや、戸河内で出ておいても十分セーフやないか。やはり、この種の「加計」は精神衛生上よろしくない。通勤割引の適用を受けようと思ったら、とにかく事前に区間距離を調べておくべし。

【思ったこと】
_71127(火)[心理]日本心理学会第71回大会(58) 日本人は集団主義的か?(23)日本は終身雇用か

 連休のためしばらくお休みしていた日本心理学会年次大会の話題。

 小池氏の話題提供:

●集団重視か個人重視か〜労働慣行からみると

の後半では、終身雇用について言及された。もっとも、このことについて国際比較するための正確な資料というのはあまり無いらしい。OECDによる1980、1990年頃の調査からは、勤続年数1年未満の割合や平均勤続年数を国別に比較することができるが、これよると、日本やドイツは短期間で仕事を変わる人の割合は少ない模様である。もっともこれは企業の規模によっても異なるようで、10〜99人の企業に勤めていた日本人男性の平均勤続年数はアメリカより人男性も全般に低い。このほか、調査が行われた1979、81年当時では、日本人のほうが定年が早く、その後の勤続年数に低下が見られている(=定年後の再就職?)。

 あくまで、提示されたグラフからの視覚的な比較になるが、どうやら、平均勤続年数に関しては、日本、ドイツ、フランスは殆ど同じレベルであるのに対して、アメリカとイギリスが若干低い。いっぽう、1年未満者の割合は日本が一番少なく、ドイツもほぼ同じ程度、アメリカ、イギリス、フランスは、この順で比率が高く、一番高いアメリカは日本の2.5〜3倍程度となっている模様であった。

 要するに、(調査当時においては)日本人はアメリカ人よりも、1年未満の転職者の比率はかなり少ない、しかし、日本だけ平均勤続年数が特段に長いということは無く、日本だけが特異な終身雇用制度をとっているわけではない、というのが結論であったと理解した。

 今回の話題提供では21世紀になってからの資料は示されていなかったが、おそらく、日本では、若者を中心に勤続年数1年未満者の比率がかなり高くなっているものと思われる。そのこと自体をポジティブに受け止めるべきか(=転職は、チャレンジ精神旺盛であることの表れ?)、ネガティブで改善すべきであると受け止めるべきか(=職場環境に問題あり?、いつまでたっても打ち込める仕事が見つからない?)、さらに細かい分析が必要であるとは思う。

 余談だが、大学教員の場合、同じ専門領域を保ちつつ、任期付き採用→別の大学の准教授→さらに別の大学の教授、というように、いくつかの大学に転任していくというのがむしろ普通である。このほか、いったん企業に就職した後で教員になる場合、教員から産業界に転身する場合などある。別の大学に籍を変わる場合は、「割愛」などといって、給与水準や退職金は、そのまま引き継がれることになっている。であるからして、統計上は、1つの勤続年数として計算しているのではないかと思われる。

 次回に続く。