じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 岡山大学構内の紅葉情報の第八弾(2007年11月13日)。写真上から、
  • 時計台横の2本の楷の木(メス樹)
  • 西門入って右手のモミジ(イロハカエデ?)
  • イチョウの黄葉越しに眺める農学部前の楷の木
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11月13日(火)

【ちょっと思ったこと】

ホームズ彗星、20、21回目

 11月13日(火)夕食後と14日(水)の5時半頃に、肉眼と双眼鏡でホームズ彗星を眺めることができた。これで通算20、21回目となった。空があまり澄んでおらず肉眼では「何となくそのあたりにある」という程度であった。

 双眼鏡で眺めた限りでは、昨日同様、円形ではなく横長に拡散した星雲のように見えていた。

【思ったこと】
_71113(火)[心理]日本心理学会第71回大会(50) 日本人は集団主義的か?(15)内集団効果と協力行動

 昨日の日記では、内集団効果の話題を取り上げた。昨日述べたのは「同調率」に関する実験であったが、もうお1うの「協力行動」に及ぼす効果のほうはどうだろうか?

 この件に関して、高野氏は、真島, 山岸, & Macy(2004)の研究を引用しておられた。その研究では、インターネットを利用し、日本人+アメリカ人を被験者として、「囚人のジレンマ」タイプの実験が行われたが、同国人の被験者から構成される「内集団」条件と、他国人の入った「外集団」条件では協力率に差が無く、内集団効果を加味した「日本人=集団主義」説は支持されないという結果になったという。

 原典を参照していないので確かなことは言えないが、ええと、この場合、日本人の被験者は「内集団」と認定してよかったのだろうか。単に同国人というだけでは内集団の要件を満たしていないようにも思えるのだが...。

 ま、それはそれとして、私にはどうも、「囚人のジレンマ」タイプの実験で測られる「協力率」が「集団主義」のエビデンスになりうるかどうか、ということ自体に疑いの目を向けたくなってしまう。

 「囚人のジレンマ」と言ったところで、所詮はゲームの世界の話。ホンモノの囚人たちに、自白や裏切りをそそのかしているわけではない。協力が大切であると考えている人であっても、ゲームはゲームとして割り切って、その時その時の状況判断により、相手を裏切るようなプレイをすることもあるはずだ。今回紹介された研究に限ったことではないが、現実の「同調」、「協力」、「援助」などをテーマとした実験室実験というのは現実世界のような切実さが無く、本質的な検証には向いていないような気がする。

 次回に続く。