じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真]

 岡山・後楽園から眺める花火。↓の記事参照。



8月8日(水)

【ちょっと思ったこと】

後楽園で花火を眺める

 四国方面から大阪に戻る途中の方と駅構内で面談の用事があり、夕刻、岡山駅へ。この日はたまたま、台風5号の影響で延期となっていた「おかやま桃太郎まつり 第34回納涼花火大会」が開催されることになっていたので、夫婦で待ち合わせて、花火を眺めに行くことにした。

 岡山の花火大会は、何度か間近で見物したことがあったので、今回は趣向を変えて後楽園・幻想庭園から眺めることにした。

 庭園内では

星降る庭の音楽会(松本和将、倉敷天領太鼓・山部兄弟ユニット、聖也)というイベントが開かれており、イベント会場は花火見物客も加わって大勢の人々(たぶん1000人以上)で埋めつくされていた。出演者たちにとっては生涯忘れられないsituationになった。反面、演奏の最中に花火への歓声が上がったりしたことで、主役をとられてしまった悔しさも残ってしまったかもしれない。

【思ったこと】
_70808(水)[心理]日本行動分析学会第25回年次大会(3)科学と宗教における言語行動(2)

 大会1日目のCatania先生の講演では、
  • Verval Governance:Verval Governance of Both Verbal and Nonverbal Behavior
  • Replication:Echoic and Other Replication Processes
  • Differential Attention:Differential Attention to Positive and to Aversive Verbal Stimuli
  • Verbal Shaping:The Shaping of Verbal Behavior
という、言語行動の4通りのプロパティについて言及があり、さらに、社会的随伴性によって言語行動がどう維持されるかについて解説が行われた。社会的随伴性は

●社会的な強化子(好子や嫌子)は、個々の効果は小さいが、長期間にわたって継続的に影響を及ぼし続ける

という重要な特徴を持っている。この点は大いに納得できる。そのことによって、我々の行動は、概ね一貫性を保ち、その社会に適応したり貢献するように強化されているのである。




 さて、いよいよ本題?の科学や宗教との関係。まず、言語行動は非言語環境=自然環境)にきめ細かく左右されており、その表れが自然科学の営みであると言うことができる。文学や宗教のような社会的営みも、ある程度まで非言語環境に左右される。さらに言語行動がもたらす資産(=言語的な記録)は、人間行動に重大な影響を与える。ここでCatania先生は、冒頭の
Words are behavior
Environments will shape them
Science yields beauty
に対照させる形で
Words are behavior
Environments will shape them
Belief does not yield
という命題を提示された。そしてこの言葉が、1時間余りの講演の結論であるように思われた。講演の最後でCatania先生は、Beliefの集積として、「I Ching」、「Dialetics」、「The Koran」、...「The Declaration of Independence」、「The Little Red Book of Chairman Mao」という21の信念のリストと「The Calculus」、「Godel's Proof」、「Booolean Logic」、...「The Periodic Table of the Elements」、「The Integrative Action of the Nervous System」という21の科学的業績(スキナーの『The Behavior of Organisms』もちゃんと入っていた)を提示された(順番は時代順ではなく、文字数の少ない順)。

 次回に続く。