じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真]

田んぼに映る日の出。この田んぼでは、いまどきの日の出が最も美しい。2005年6月19日の日記に、ほぼ同じアングルからの写真あり。今回は青空や雲が映っていてこれまで撮影した中では最高傑作となった。



6月19日(火)

【ちょっと思ったこと】

金星食と土星食

 6月18日の23時47分に金星食、6月19日の16時49分には土星食と、2日連続で惑星食があった。このうち金星食は日本では見られないが(すでに西の空に沈んでいる)、晴れていれば、食の直前の、月と金星の大接近の様子が観察できるはずであった。土星食のほうは日の入り前の明るい空だが、望遠鏡を使えば観察可能、日の入り後は、食の直後の接近の様子が観察できるはずであった。

 とはいえこの梅雨空である。雲間から唯一目視できたのは、19日20時半頃、食が終わった後の月と土星の接近の様子であったが、両者は意外に離れていた。月の動きがいかに速いかが実感できた。

 なお、国立天文台の情報によれば、2010年までに見られる、条件のよい天文現象は以下の通り。
  • 2007年
    • 金星と土星の接近  2007/07/01 19:02 0゜40'
    • 2007-08-28 皆既月食(日本で見える、月出帯食)
  • 2008年
    • 金星と木星の接近  2008/02/01 21:17 0゜35'
    • 火星と土星の接近  2008/07/11 02:44 0゜38'
    • 2008-08-01 皆既日食(北極圏、ロシア、中国)
    • 金星と火星の接近  2008/09/12 11:52 0゜18'
  • 2009年
    • 火星と木星の接近 2009/02/18 01:18 0゜34'
    • 2009-02-23 水星食(近畿以東で出現のみ)
    • 2009-07-22 皆既日食(インド、中国、日本(トカラ列島)、太平洋、日本全国で部分日食)
  • 2010年
    • 2010-12-21 皆既月食(日本で見える、月出帯食)

 このほか、国際宇宙ステーション(ISS)目視予想情報によれば、6月20日の20時38分頃、21日の20時59分頃、さらに6月22日から25日の毎日、日本の上空をISSが通過する様子を観察することができる。残念ながら、ドッキングしていたスペースシャトルは20日未明に帰還している模様(未確認)。ドッキング直前と、切り離し直後は、明るい飛行物体が並んで飛ぶという滅多にない光景が目撃できるのだが、飛行計画の変更などもあって、お目にかかるのは殆ど不可能。

【思ったこと】
_70619(火)[一般]「島」と「山」の読み方

 各種報道によれば、東京都小笠原村の硫黄島の呼び方が6月18日以降、「いおうじま」から「いおうとう」に変更された。ウィキペディアの当該項目によれば、
 硫黄島の呼称は、戦前は島民と主に陸軍の間では「いおうとう」、海軍の一部の間と、明治時代作成の海図では「いおうじま」としていた。アメリカ合衆国ではこの海図の呼称を取り入れ「Iwo Jima(イオージマ)」とし、終戦後、同島は米軍の統治下にあったことから「Iwo Jima」と呼称されていた。1968年に同島の施政権が日本国に返還された際に国土地理院発行の地形図上の呼称は「いおうとう」に戻されたが、1982年の地形図改訂の際に小笠原村は同島の呼称を「いおうじま」と東京都に報告、都ではこれに基づき「いおうじま」と公報した為、地形図においても「いおうじま」と呼称されるようになった。各報道機関でも同島を「いおうじま」と報道し、また、映画「硫黄島からの手紙」でも呼称を「いおうじま」としたことにより、2007年現在は「いおうじま」と呼ばれることが多い。

 硫黄島の呼称を「いおうとう」に統一するようにという要望は旧島民、及びこの子孫等の間から古くからあった。この要望に応え、2007年3月に小笠原村議会では、第1回議会定例会の最終日に、同島の呼称を「いおうとう」に統一する「硫黄島の呼称に関する決議案」を提出し採択された。これにより小笠原村では、1982年以降地形図の呼称を「いおうじま」としていた国土地理院へ、地名の修正を申請したところ、同院では海図の作成を担当する海上保安庁海洋情報部と、「地名等の統一に関する連絡協議会」において協議をした結果、2007年6月18日以降、村の申請(現地の呼び名を採用する原則)通り、呼称を「いおうとう」と変更することとした。また、併せて、北硫黄島は「きたいおうとう」に、南硫黄島は「みなみいおうとう」にそれぞれ変更され、火山(硫黄)列島の三島とも「島」の公式呼称はこれまでの「じま」から「とう」となった。国土地理院では、2007年9月発行の地形図から、海上保安庁の発行する海図でも順次「いおうとう」との呼称に切り替えられる予定である。
という経緯があったという。

 “「いおうじま」か「いおうとう」か。”を取り上げたクリタさんの日記(6/19付け)を拝見して思ったことだが、確かに、「とう」か「しま」(一部「じま」)かという読み方には一定の法則性があるようにも見える。

 まず、外国の「島」は、大部分「とう」と読む。「しま」と呼ぶのは観光名所くらいのものか。私が知っている外国の「しま」としては太陽の島があるが、現地の人はもちろん、「しま」と発音しているわけではない。

 ニュージーランドの「北島」、「南島」は、「しま」、「じま」、「とう」のどれが正しいのだろうか? 公式の読み方をご存じの方がおられましたら、お教えいただければ幸いです。




 いっぽう、日本国内の「島」については、クリタさん御指摘の通り、一般的には、

●江戸時代以前から馴染みのある島は「しま」で、明治以降に知ったような島は「とう」なのかな?

であろうと私も思う。日本国内で、私が行ったことのある島で「とう」と呼ぶのは、利尻島や礼文島くらいのもの。瀬戸内海の「淡路島」、「小豆島」、「豊島(てしま)」、「塩飽諸島の本島(ほんじま)」などはみな「しま」か「じま」と呼んでいる。「しま」と「じま」の読み分けに法則性があるのかどうか、例えばなぜ、「大島」は「しま」で、八丈島は「じま」になるのかについてはよく分からない。




 いっぽう「山」を「やま」と読むか、それとも「さん」、「ざん」、「せん」と読むのかについては、「しま」か「とう」か以上にハッキリしないところがある。

 少し前にも写真を載せたことがあるが、神奈川県の「大山」は「おおやま」、鳥取県の伯耆大山は「だいせん」と読む。

 このことにも関連するが、中国・四国地方の山は「やま」や「さん」「ざん」のほか「せん」と読む場合があって紛らわしい。
  • 岡山県北・鳥取の山々
    • 那岐山→なぎさん
    • 蒜山→ひるぜん
    • 後山→うしろやま
    • 岡山・鳥取県の毛無山→新庄村公式サイトでは「けなしやま」とも読まれているが、登山道入口には「けなしがせん」と書かれてあった。
    • 泉山→いずみがせん
    • 烏ヶ山→からすがせん
    • 三平山→みひらやま
  • 氷ノ山→ひょうのせん(鳥取・兵庫)
  • 比婆山→ひばやま
  • 三瓶山→さんべさん
  • 道後山→どうごやま
  • 石鎚山→いしづちさん、いしづちやま
  • 剣山→つるぎさん
 それ以外の地域でも読み方はさまざまだ。
  • 伊吹山→いぶきやま
  • 武尊山→ほたかやま
  • 大雪山→だいせつざん。「たいせつ」と呼ばれることもあり。