じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真]

 3月7日の15時に前期試験の合格発表が行われた。合格者受験番号は大学の公式ページからも閲覧できるので、わざわざ足を運んで合否を確認する人は少ない。まずネットで結果を知り、最終確認もしくは記念写真を撮るために大学にやってくる人たちのほうが多いように見受けられる。写真に写っている過半数は、受験生ではなく、合格者を胴上げして祝福するスポーツサークル部員たちだ。



3月7日(水)

【ちょっと思ったこと】

受験生の夢は、いつ膨らむか

 いよいよ国公立大学前期試験の合格発表が始まった。上の写真にもある通り、岡大は3月7日、いちばん遅い大学(東大、京大、東工大、一橋大など)でも3月10日までには発表が行われる。

 めでたく合格された方々の御努力を祝福するともに、残念な結果になってしまった方々の後期試験での御健闘をお祈りしたい。

 受験生の中には、かなり早い時期から志望大学・学部を定めて、一途に受験勉強に励んでこられた方もおられるとは思うが、たいがいの高校生は、高校2年の頃に、オープンスクール、公開説明会、大学訪問、(大学教員が高校に出向いて行う)出前授業などを体験し、種々の大学案内を取り寄せて比較検討の上、志望校を絞り込んでいるのではないかと思う。

 高3の後半になると、大手予備校などの模試によって合格可能性が判定される。センター試験が迫ってくると、家の中全体がピリピリと殺気立ってきて、もはや、入学後の夢などを語る余裕が無くなる。

 こうしてみると、受験生の夢がいちばん膨らむ時というのは、高2〜高3前半までではないかという気がしてくる。少子化の影響もあって、最近の大学案内冊子はどこも立派なものに仕上がっており、「こういう大学に入れたらいいな」と夢をいだかせるように種々の工夫が凝らされている。そして、原則的には北海道から沖縄まで、どの大学でも受験できる機会が与えられているのだ。

 われわれ日本人は皆、憲法第二十三条で、居住・移転・職業選択の自由や、外国移住・国籍離脱の自由を保障されているが、そうは言っても、生まれ育つ時期は両親の住居地、会社に就職した後はその会社の都合次第、定年退職しても持ち家のローン返済に追われる、...といった具合で、実際に住む場所というのは意のままになるものではない。しかし、どこの地方の大学を受けるかということは、家庭の事情さえ許せば原則自由。また、おそらく卒業後の就職先も、入学した大学の所在地とある程度関連してくる。

 ということで、次年度以降に大学を受験する人たちは、今の時期、思い切り夢を膨らませてほしいと思う。