じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



2月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る
[今日の写真]

 辛夷の蕾。岡山では2月の2日から3日にかけて最低気温が氷点下となる寒さが続いているが、辛夷は着実に花芽をふくらませている。


2月2日(金)

【思ったこと】
_70202(金)[心理]スーツケース1つの老後を目ざす(6)捨てにくい世の中

 1月31日の日記の続きで、最終回。

 今0回の連載では、もっぱら「捨てる」ことの意義を強調してきたが、いまの世の中、そう簡単にはモノを捨てられなくなっている。

 上京するといつも思うのだが、一昔前に比べると都心部でモノを捨てるというのはけっこう大変だ。例えばコンビニで弁当を買って、近くの公園で昼食をとったとする。空き箱を捨てるにはどうしたらよいか。以前なら公園には必ずゴミ箱が設置されていたものだが、最近では「ゴミはお持ち帰りください」となっているところが多い。コンビニに戻れば何とか捨てられるが、そのまま駅に直行しようものなら大変だ。たいがいの駅構内のゴミ箱は、ペットボトル、瓶、空き缶となっていて、小さな投入口があるだけだ。

 いくつかの自治体では、専用の回収袋に入れて「可燃物」「不燃物」などに分けてゴミを捨てることになっている。うっかりその袋を切らしてしまうと、ゴミがあっても捨てられなくなる。また、収集曜日が指定されているため、帰省や旅行に出る前などは、生ゴミの処分に困ることがある。

 粗大ゴミはたいがい有料となっているが、家電製品となるとこれまた廃棄が大変だ。

 というようなことを考えると、「捨てる」ことの困難さを味わう以前に、とにかくモノは不必要に買わないこと、場合によってはレンタルで間に合わせるというライフスタイルが求められるようになる。試しにネットでざっと検索してみたら、
など様々な業者がきめ細かいサービスを提供していることが分かった。まもなく大学の入学シーズンを迎えるが、4年間生活するだけで引っ越すのであれば、トータルで割高になってもレンタルのほうがお得ではないかという気がする。

 ちなみに私自身は、最近、旅行先でレンタカーを利用することが多くなった。いまのところ自宅では、ミニバン(ノア)と軽自動車(ムーヴ)の2台があるのだが、どうみてもこれは無駄だ。月々の駐車場使用料、自動車保険、自動車税、車検、メンテ費用などを含めると、1台のみ、もしくは、夫婦円満のため軽自動車2台もあれば十分。必要に応じて、ミニバンやトラック、雪道走行用タイヤ付きの普通車などをレンタルしたほうが、はるかにお得なはずだ。次回車検時には検討したいと思っている。

 マンションを借りるか買うかなどというのも同様。仮に家賃10万のマンションを1年借りると家賃合計は120万、20年住んで2400万円である。私の余命はせいぜい20年だろうから(←20年以上生きていたとしても、その時はたぶん、高齢者施設に入っていることだろう)、この程度であるならレンタルし、その時その時の事情に合わせて気分でいろいろと住み替えていったほうが自由な生活がおくれるようにも思う。