じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



1月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る
[今日の写真]
四季咲きラベンダー。大寒から立春の頃は一年中で最も寒い時期であるが、暖冬ということもあって、このラベンダーのほか、この周辺ではディモルフォセカ(オステオスペルマム)、レオノチス、ルドベキア、ガザニアなどが元気よく花を開いている。



1月25日(木)

【ちょっと思ったこと】

外国が攻めてきたら

 1月25日付け朝日新聞に、愛国心などに関わる世論調査結果が紹介されていた(12月2〜3日実施、3000人対象の面接調査。有効回答率は60%)。

 その中で気になったのは、

●仮に外国の軍隊が攻めてきたら、あなたは戦いますか。逃げますか。降参しますか。

という問いに対する回答の比率であった。全体集計では
  • 戦う 33%
  • 逃げる 32%
  • 降参する 22%
となっており、「逃げる、降参する」はなんと過半数を占めていた。

 逃げる・降参するの比率には男女差があり、男性では「戦う」比率が高くなっている。しかしそうはいっても、
  • 20代男性 戦う45%、逃げる24%、降参する24%
  • 30代男性 戦う40%、逃げる29%、降参する20%
  • 40代男性 戦う49%、逃げる25%、降参する19%
というように、20代と30代では「逃げる、降参する」の比率のほうが高い。「戦う」の比率は50代男性では55%、60代では62%、70歳以上では60%というように高くなっているが、うーむ、中高年が竹槍持って戦うといったところで殆ど戦力にはならない。

 この調査ではよく分からないのだが、そもそも「逃げる」と答えた人はどこに逃げるのだろうか。日本は島国だから、国境線を越えて難民になるということはできない。船を使っても太平洋の荒波を超えることはできない。

 「降参する」という比率も高いようだが、過去の世界の歴史を見れば分かるように、降参して平和に暮らせると思ったら大間違い。征服された国の人々は例外なく暴行や虐殺の対象となる。

 こういう結果が示されたのは、あるいは、米国の占領政策が成功したためかもしれない。原爆投下の際には多くの民間人が虐殺されたのだが、いまの日本人はそれを大量虐殺だとは思っていない。米国に降参してよかったと思っている人も少なくないのだろう。