じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真]
ウラル山脈最北端上空から北極の海をのぞむ。2006年8月18日(日本時間)撮影。↓の記事参照。


1月3日(水)

【思ったこと】
_70103(水)[一般]新年の抱負

 仕事始めを前に新年の抱負を述べておきたい。

 まず、昨年の抱負(2006.1.2.)にも述べたように、この年齢になるとまずは健康管理。そのためには、規則的な生活のリズムを守ることが大切であると思う。

 次に研究面。例年、1〜2月期は、卒論・修論指導や各種試験などあって、論文執筆や実験・調査などに関わることはできないが、某学会のリビュー論文と、年度内に「欲求や動機づけ」に関する紀要論文を書こうと思っている。

 なぜ今さら、欲求や動機づけなのかと言えば、マズロー(一部の本では「マスロ−」)の欲求段階説やデシ(たぶん正確な発音は「ディシ」)の内発的動機づけの理論が、心理学者によって受け入れられすでに検証済みの理論であると勘違いされて一人歩きしているように思われるからである。また、欲求や動機づけについての再検討をきっちり行っておくことは、高齢者のQOLや「生涯現役か離脱理論か」の理解にも役立つ。

 いま述べた「離脱理論」についてももう少し理解を深めたいと思っている(2006年2月16日の日記に関連記事あり)。なお、離脱理論にあてはまるかどうかは何とも言えないが、この年末年始に、ひろさちや氏の一般向け御著書を数冊拝読した。これらの感想はこの日記に近々連載する予定。

 ところで、昨年の抱負に「年1〜2回の海外トレッキングも、それ自体が楽しみであると同時に、それを目標にして日々、トレーニングに励むことが結果的に健康増進につながる。」と書いたことについては、最近少し考えが変わってきた。もちろん、具体的に登る山を決めておいたほうが、それを達成するための訓練もやる気がでるとは思うが、私個人としては、昨年8月のスイス旅行をもって、観たい山や登りたい山はほぼ尽くされたかなあと勝手に満足している。辺境地域の旅行もそろそろ充足感が出てきた。

 このことで転機となったのは、先日アップした厳冬のシベリア、北極海、ノルウェー・フィヨルド上空の体験。これは、経由地ロンドンに向かう飛行機からの風景であるが、これをもって、私にとっては最後の秘境とも言うべき北極海沿岸の風景がだいたい堪能できた。本日アップの写真(ウラル山脈最北端上空からの北極の海)なども、海岸線がボンヤリ写っているだけでどこが傑作なのかと言われそうだが、私にとっては貴重な体験であった。

 今後は、トレッキング専門旅行社の募集などで、日程や予算に見合うツアーが催行されることになれば、「気が向いたら行ってみようか」程度の消極姿勢で構えていきたいと思っている。いちおう、条件が揃えば行ってみたいと思う山はこんなにいっぱいあるのだが。(赤い▲印。黄緑色はこれまでに訪れたことのある国)