じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



11月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る
[今日の写真]
11月13日の朝、東急東横線・みなとみらい線の特急に乗車しようとしたところ、女性専用車両であったことに気づき、慌てて隣の車両に移った。

 設定時間帯から外れる10時直前ということもあったが、女性専用車両も他の車両も空いており、何故に女性だけ優待しなければならないのか分からないほどであった。専用車両内には、若いカップルと老夫婦(つまり男性2名)が立っていた。専用車両と知っての「確信犯」なのか、単に気づかなかっただけなのか不明。

 なお、ウィキペディアによれば、東横線の女性専用車は導入後にもいろいろと紆余曲折があった模様。



11月13日(月)

【思ったこと】
_61113(月)[教育]大学教育改革プログラム合同フォーラム(2)有馬朗人氏の基調講演(2)

 昨日の日記の続き。

 有馬氏の基調講演の後半は大学教育に関する内容であった。現在の大学のおかれている問題としては
  • 18歳人口の減少。進学率は上昇しているが、50%前後どまり。
  • 職業高校が減り、高校での職業教育がむずかしくなってきた。
  • 普通高校が増え、大学進学が目的化したことにより、入試に関係の無い科目の未履修問題が発生した。また、履修科目ではあっても入試科目に含まれていないと学習がおろそかになり、例えば、簡単な二次方程式(例えば、χ+2χ−4=0)が解けない大学生が急増する結果につながっている。ちなみに、この問題の正解率は、同じ経済学部学生の中でも、2次試験で数学を課している国立大や私立大では79.4〜96.1%に達しているが、私立大トップ校であっても数学を課していなかった私立大ではトップ校で10〜30%にとどまっているそうだ。ところで、これを読まれたあなた、サッと解けますか?
などがあるという。ではこれからの大学教育をどうするか、これには多様な方向がある。
  1. 最先端の研究とそれに基づく教育→知の殿堂
  2. 高度の専門職業人の育成→医学、薬学、工学、農水産学、経済、金融、法律、...
  3. 健全な幅広い市民としての職業教育→事故・故障への対応も必要。職業(専門)高校の肩代わりも必要
  4. 総合的教養教育→総合職、外交官
  5. 特定の専門教育→美術、体育、映像、マンガなど
  6. コミュニティ・カレッジ
ユニバーサル段階においては、各大学は緩やかに機能別に分化し個性・特色を出すことが求められている。


 さて、少子化の中で、大学に入ってくる学生はもはやエリートではなくなった。どういう一般教育・高等教育を行うかという問題も、それに合わせて対処していかなければならない。

 1つは、入試科目数の問題である。入試を高校必修科目全部について行う、高校卒業資格試験を必修科目全部で行う、といった案が考えられる。

 このほか、高校教育が多様化したことに伴って、入学後に、専門の準備教育が必要になってきた。


 次回に続く。