じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



10月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る
[今日の写真]
田んぼの隅に咲くイヌタデ。「アカマンマ」とも呼ばれる。ホンモノの「マンマ」のほうは、先週末から刈り取りが始まった。今年は風水害もなく、このところ晴天続きでもあり、大豊作が期待される。



10月17日(火)

【ちょっと思ったこと】

トルコのバス事故

 各種報道によれば、トルコ中部のコンヤで10月18日未明(日本時間)、日本人の観光客と添乗員が乗ったバスが横転し、日本人の1人が死亡、23人が怪我をした模様であるという。現地からの情報によれば、現地時の17日19時半ごろ、大雨の中、交差点付近でバスがスリップして中央線を越え、反対車線の路肩にぶつかって横転したということだ。横転したバスは車体がゆがみ、窓ガラスがほとんど割れていたとか。

 このニュースはNHKおはよう日本(朝5時台)で初めて知った。私が最初に思ったのは、どこの旅行会社かということだった。2〜3社の名前が頭に浮かんだが、報じられたのは別の会社だった。難路や辺境のツアーではなくごく普通の観光地めぐりだったようだ。コンヤと言えば、3月29日皆既日食の観測候補地の1つ。CNNのサテライト映像では確かに、あのあたりに厚い雨雲がある。

【思ったこと】
_61006(金)[一般]黒烏龍茶

 10月18日の「モーサテ」で、この商品のことを紹介していた。四角いペットボトルで売られていたが、自販機用に丸っこいボトルでも売り出すとか。

 番組を見て思い出したが、私のゼミの学生が昨年度に取り上げた本によれば、清涼飲料市場は「無糖茶」「炭酸」「コーヒー」の3つのカテゴリーが主要となっている。商品として売り出すには、いかにしてブランドを持てるか否かにかかっているという。また、どういう世代をターゲットにするのかも重要なカギになるようだ。

 ペットボトルの緑茶や烏龍茶は、すでに既存の商品がたくさん売られている。それゆえ差別的優位性がとれる中身にも配慮しなければならない。

 そして最後は、ネーミング、ラベルのデザイン、メッセージである。私自身がペットボトル茶を買うのは、山登りに行く時に限られているが、たいがいはラベルのイメージだけで商品を選んでしまう。




 さて、この「黒烏龍茶」だが、私自身は、この番組で取り上げられるまで、この商品のことは全く知らなかった。どいうことは、少なくとも私に対してはうまく宣伝されていないということになる。ウーロンは漢字で書くと「烏」という文字が入る。烏はもともと黒い鳥であり、その頭に「黒」をつけるとちょっと妙な感じがする。

 いっぽう、ラベルに込められた「脂肪の吸収を抑える」というメッセージと、「特定保健用食品」というお墨付きは、かなりの宣伝効果を挙げているように思う。

 「脂肪の吸収を抑える」というのは医療効果をうたっているようにも思えるが、「すでにある体脂肪を減らす」という意味とは異なるので、違反にはならないのだろう。ネットで検索したところ、発掘?あるあるトンデモ大実験というサイトの中の、健康食品と薬事法に、健康食品が医薬品に相当する例として、
  1. 専ら医薬品として使用されている成分を含むもの
  2. 医薬品的な効能効果を標榜したもの
    • 疾病の治療や予防を目的とする表現(糖尿病・高血圧・動脈硬化の人に、便秘が治る など)
    • 身体の組織機能の増強、増進を目的とする表現(疲労回復、体力増強、食欲増進 など)
    • 医薬品的な効能効果を暗示する表現(不老長寿、老化防止、漢方秘伝 など)
などが挙げられていた。なるほど「脂肪の吸収を抑える」というのは、このどれにも当てはまらないようだ。もっとも素人目には、「脂肪の吸収を抑える」→「結果として、体脂肪を減少させる。もしくは体脂肪増加を防ぐ」というように解釈されてしまうかもしれないが。

 上にリンクした発掘?あるあるトンデモ大実験保健機能食品というコンテンツには特定保健用食品の説明もあった。これは
食生活において特定の保健の目的で摂取する者に対し、その摂取により当該保健の目的が期待できる旨を表示する食品
として定義されており、表示すべき事項として以下の項目が定められているという。
  1. 保健機能食品(特定保健用食品)である旨
  2. 栄養成分の表示(保健機能に関与する成分を含む)
  3. 特定の保健用途の表示(表示許可された表示)
  4. 1日あたりの摂取目安量
  5. 摂取方法
  6. 1日当たりの栄養所要量に対する充足率
  7. 摂取をする上での注意事項
 なるほど、商品紹介サイトのとこころにも、【1回あたりの摂取目安量】などの説明があった。
【摂取上の注意】
多量に摂取することにより、疾病が治癒するものではありません。
という但し書きもちゃんとついていた。