じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真] 昨日の日記に「朝日を浴びるヘチマの花と実」の写真を掲載したが、同じ日に目にした「朝日を浴びるケヤキ」もなかなか趣があった。同じ角度からの写真は5月3日の日記にも掲載したことがあった。その時の新緑の鮮やかさはないが、まだまだ緑が美しい。



8月24日(木)

【ちょっと思ったこと】

冥王星の格下げ/地球は惑星か?

 各種報道によれば、国際天文学連合(IAU)は24日午後(日本時間同日夜)の総会で、惑星の新しい定義について採決し、太陽系の惑星を「水金地火木土天海」の8個として冥王星を惑星から外す案を賛成多数で可決した。これにより、冥王星は発見から76年目にして惑星の地位を失い、「わい小惑星」と呼ばれることになった。

 専門家集団の判断とはいえ、惑星の定義を多数決で決めるというのはちょっと妙な気もするが、小学校の頃からの天文少年、中学・高校で天文サークルに属していた者として、私自身、冥王星が他の惑星とかなり異なるということは認識していた。「冥王星は他の惑星とは異なる」という仮説が、新たな外惑星天体の発見によって実証されたと考えるべきであろう。

 もっとも、冥王星はこれまで、太陽系世界の果てとして、象徴的に描かれることが多かった。書棚から単行本版の「銀河鉄道999」を取り出してみたが、あの作品の中でも冥王星の地位は大きい。このほか、惑星を重視した占星術、少し古いが、かつて我が家でも人気があったセーラームーンの戦士の一人、冥王せつな(セーラープルート)にも多少の影響が出てくるものと思う。

 余談だが、今回の多数決は「冥王星の除外」ではなく「惑星の新定義」であり、冥王星はその定義に基づいて自動的に外された、という受け止めをするのが正確であるようだ。

 25日朝にすでに更新されているウィキペディアの惑星の項によれば、惑星とは、
  1. 恒星の周りを公転していて、
  2. その硬さに打ち勝って静力学的平衡(ほぼ球形)を帯びるに必要な自身の重力を持つだけの質量があり、
  3. かつ自らの軌道の近くに他の天体がない天体。
これにより1930年の発見以来、惑星とされてきた冥王星が、3.の条件を満たせず、惑星から除外された、ということであった。

 このことで若干疑問に思うのは、地球は果たして3.の条件を満たすだろうかということ。

 ウィキペディアによれば、
直径は地球の約0.2724倍(1/3.7)。冥王星とカロンの組に次いで、惑星と衛星の比率としては太陽系で2番目に大きい。月の直径は、木星のガニメデ(5262km)、土星のタイタン(5150km)、木星のカリスト(4806km)、木星のイオ(3642km)に次ぎ、衛星としては太陽系で5番目に大きい。月と太陽の見た目の大きさ(視直径)はほぼ等しく、約3cmである。このため、他の惑星とは異なり、太陽が完全に月に重なる皆既日食や、金環日食が起こる。月の視直径は1m離した1円玉の大きさよりわずかに小さい。
と紹介されている(←ここではまだ「冥王星=惑星」が訂正されていないようだ。←追記 8月25日のうちに「惑星(矮惑星)と衛星の比率としては太陽系で2番目に大きい。」というように「矮惑星」の追加訂正があった。)。

 地球はいろんな点で月に影響を及ぼされており、果たして、月は地球の周りを回っている衛星であると断言できるのか、少々疑問が残る。