じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真] 昨年7月11日からの繁殖で生まれたベタの赤ちゃんを育てていたが、けっきょく3匹だけ成長。このうちのオス1匹を分離して、別の水槽で飼い始めた(写真左、青色)。写真右(赤色)はその父親である(この写真と同個体。2006年2月28日にも関連記事あり)。時々隣の水槽に関心を示しているが、フレアリングの相手がまさか自分の育てた稚魚であったとは夢にも思わないだろう。

 なお、今回分離した青色の魚は、ヒレが大きいし、時々フレアリングをするのでオスであるとは思うのだが、父親とはヒレの形が違う。こちらの最下部の説明では「プラガット」に似ているように見える。交配で雑種が生まれてしまったのだろうか。それとも実はメス?


5月20日(土)

【ちょっと思ったこと】

モナ・リザのヒミツ

 5月20日の21時からフジTV系で放送された

●土曜プレミアム特別企画「“ダ・ヴィンチ・コード”ミステリースペシャル天才ダビンチ最大の謎と秘密の暗号」

の一部、モナ・リザの絵の「謎解き」に関する部分を視た。

 モナ・リザの絵は、子どもの時から何度も見ているのでよく知っていると思っていたが、結構気づいていない点も多い。

 例えば眉毛が描かれていないという特徴は数年前初めて気づいた。

 今回の番組で新たに知ったのは
  1. 鼻のつけねの(本人から見て)左側にイボがあること
  2. 右手が異常に大きいこと
  3. 顔の(本人から見て)左半分は笑っているが、右半分は悲しげな顔をしている
  4. いま我々が見ているのはニスの変色で黄ばんだ状態。元の絵はもっと白っぽく、背景も明るかった。
  5. 油絵の肖像がとしては珍しく、作画の過程での輪郭修正が無い。
  6. 背景は実在しており、現場には今でもほぼ同じ風景が残っている
といった点であった。

 なかでも驚いたのは、背景と同じ景色が今でも実在しているということ。特に、橋がそっくり残っているというのはスゴイ。

 顔の非対称や向きに関しては、こういう文献紹介がある。右向きの女性肖像画の方が左向きよりもより魅力的であると判断されやすい、という結果が報告されているそうだが、モナリザは右向きの顔である。最近では画像処理ソフトで、絵画の左右の向きを変えたり、色の補正をしたり、といった実験が簡単にできるようになった。試しに、Googleのイメージ検索でヒットしたモナリザの絵をダウンロードして試してみたが、絵画全体の左右を逆転したモナリザというのはなかなか趣のあるものだ。

 ニスで黄ばんだ色を補正するというの、ある程度なら、自前の画像処理ソフトで可能。このあたりは好みの分かれるところだろうが、変色が明らかとなった異常は、作成当時の色彩で鑑賞するほうが、作者の意図に近づけるのではないかと思う。

 ちなみに、京都や奈良の国宝・重文級建築の場合は、修復工事の後、作られた当時の極彩色に塗り直してしまうと違和感を覚えることがある。ああいう建物は、作られた当初の美しさに加えて、褪色や老朽化それ自体が歴史の流れを感じさせてくれるためであろう。