じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真] 2月6日の岡山は、低気圧が通過したため、湿っぽい雪となった。文学部中庭もうっすらと雪化粧。



2月6日(月)

【ちょっと思ったこと】

21回目の誕生日とは何か

 2月7日朝のNHKニュースによれば、トリノオリンピック、スピードスケート男子500メートルで金メダルの期待がかかる加藤条治選手が6日、21歳の誕生日を迎え、日本の報道関係者からバースデーケーキを贈られたという(こちらに写真あり)。。

 この映像で気になったのが、バースデーケーキに記された「21th」の文字である。あれって、「21st」じゃないのかなあ。ま、私が推奨する日本英語の精神から言えば、助数詞は末尾が「1」、「2」、「3」の時もすべて「th」で表すべきだということになるが。

 ところで、このことでもう1つ疑問に思ったのが、「21th」、正しくは「21st」の意味である。21歳の誕生日というのは生まれてから21年目の誕生日のことである。しかし、生まれた当日を1回目の誕生日に数えるのであれば、21年目の誕生日は22回目の誕生日になるのではないだろうか。

 そう思って『新明解』を紐解いてみたところ

●誕生日:(1)その人が生まれた日(と同じ日付で、満一歳以降毎年めぐって来る日)/(2)第一回目の誕生日の称。

というように定義されていた。

 要するに、
  1. 太郎君の誕生日は2001年2月6日である。
  2. 太郎君はこの2月に誕生日を迎えた。
  3. 太郎君はこの2月に21回目の誕生日を迎えた。
というような使い分けがあり、上記1.では生まれた当日のことに言及、2.は太郎君が赤ちゃんであるという前提では1年目の誕生日のことを言い、また3.では、21歳の誕生日(=22回目ではなく21回目とする)のことを言う、というように使い分けされているようだ。

 英語の「birthday」も日本語の「誕生日」と同じ使われ方をしているのかどうかは分からない(どなたかお教えいただければ幸いです)。21歳の誕生日という時には「21st」ではなく「21-year-old birthday」と言うべきではないかと思うが、これもよくワカリマセン・

【思ったこと】
_60206(月)[心理]サステイナビリティ学が拓く地球と文明の未来(3)エイモリ・ロビンズ氏の講演

 東大・安田講堂で行われた

●サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S) 公開シンポジウム:「サステイナビリティ学が拓く地球と文明の未来」
(2006年 2月 4日 (土) 13:00 〜 17:00 東京大学・東アジア研究型大学連合(AEARU)・日本経済新聞社 共催)

の感想の3回目。

 小宮山・東大総長(サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)機構長)に引き続き、エイモリ・ロビンズ氏(ロッキーマウンテン研究所CEO)の

●「エネルギーの飛躍的効率化をめざす統合デザイン−21世紀循環型社会を展望する−」

という講演が行われた。エイモリ・ロビンズ氏は自然資本の経済―「成長の限界」を突破する新産業革命の著者のお一人としても知られている。また、ネットでお名前を検索すると、日本国内各所で講演活動をされていることが分かる。今回も、同じ視点に立って、新しい循環型社会の展望を述べられた。

 ロビンズ氏のお話は、要するに、政府の規制によるのではなく、民間の創意工夫による効率化の中で充分実現可能ということであった。またその知恵はアジアから生み出される可能性が高いというような内容であった。

 次回に続く。