じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真] 1月26日の農場風景。手前のパクチョイからすでに花穂が出ている。この日は晴れているにもかかわらず遠くが霞んでいたので、てっきり黄砂飛来かと思ったが、気象庁の黄砂情報では「昨日から今日にかけて、黄砂が観測された地点はありません。」とあった。なんで霞んでいたのだろう?



1月26日(木)

【ちょっと思ったこと】

ホリエモン復帰の可能性

 ライブドアの平松庚三新社長は、26日夜、NHKの「ニュース10」に出演し、「こういうことが起きた以上、私が社長をしている間に、堀江前社長の復帰はない」と述べ、捜査の結果にかかわらず、堀江前社長をライブドアの経営に復帰させないという考えを明らかにしたという。しかし、どのような企業でも社長は1人。「現社長が社長をしている間に前社長の復帰はない」というのは論理的に当たり前という気がする。たぶん「私が社長をしているあいだは、いかなる形においても前社長が経営陣に加わることはない」、もしくはは「私が社長を辞めるときに、前社長が社長に復帰するようなことは無い」という意味なんだろうが、少々分かりにくい表現であった。





京大アメフト元部員による不祥事

 京都府警捜査1課と川端署は26日、女子大学生2人を酒に酔わせ集団で乱暴したとして、集団強姦(かん)容疑で、京都大アメリカンフットボール部「ギャングスターズ」の元部員で京大4年の男子学生3人を逮捕した。容疑が事実であったとすれば許せないことだが、元部員であったというだけでアメフト部の監督が謝罪したり活動自粛を検討したりというのはどんなものかなあ。

 一方、現役の学生が集団で起こした事件である以上、学長が謝罪するのは当然。但し、大学としても、学生個人の生活の隅々まで指導しているわけではない。結局は、退学処分のような形で対処し、また、他の学生が同じような事件を起こさないように厳重注意を呼びかけるくらいのことしかできないのではないか。

 これは、かつてのイベントサークル「スーパーフリー」事件についても言える。事件に関与した学生が在籍する大学がどこまで謝罪をするべきかという問題と関わってくる。

【思ったこと】
_60126(木)[心理]医療・看護と福祉のための質的研究セミナー(10)独立型社会福祉士の活動

 1月15日午後に大阪府立大中百舌鳥キャンパスで行われた

医療・看護と福祉のための質的研究セミナー「あなたにもできる質的研究:着想から投稿までのノウハウを教えます」

の参加感想の10回目。

 「シンポジウム 医療と福祉における質的研究」の3番目は

高機能広汎性発達障害当事者の手記から読み取れる障害認知−独立型社会福祉士が当事者の視点をもつために(今泉佳代子氏 いまいずみ社会福祉士事務所 オフィスぷらんぷらん)

という話題提供が行われるはずであったが、当日の緊急のご事情により欠席され、田垣氏が代理発表をされた。

 今泉氏は、「独立型社会福祉士」として、個人で福祉事務所を開業されている。スタッフには、教育系、心理系、など異なった専門家や学生が参加し、すべてのケースに異業種でチームを組み、支援活動に取り組んでおられるとのことだった。現在の支援の対象は、高機能広汎性発達障害、ADHD、LD(学習障害)などであるが、実際は全員、高機能広汎性発達障害に該当しているらしい。

 配布資料によれば、今回予定されていた話題提供は、すでに公刊された当事者の手記何本かを改訂版グランデッド・セオリー・アプローチにより分析し、当事者が「高機能広汎性発達障害」であると診断された前後で、自己肯定感がどのように変化したのか等を分析するというユニークな内容であった。但し、このアプローチでは、当事者が主観的に著した手記であるということの制約、また、手記が著されたということは、同種の障害者の中でもある程度乗り越えられた人に限定されているという制約がある。




 余談だが、今泉氏のような独立型社会福祉士は、組織にしばられない自由で創造的な活動ができるというメリットがある。半面、一定の研究体制づくりは必要だというのが田垣氏の御指摘であった。たぶん同じような問題は、発達障害ばかりでなく、高齢者福祉活動を推進するためのNPO諸団体についても言える。自由度が高いのは良いのだが、自己流に陥ってはいけない。相互批判と、学術レベルの向上をめざすためのネットワークづくりが大切ではないかと思った。いずれにせよ、次の機会にぜひ直接お話しを伺ってみたい。

 なお、この日記を連載中、基調講演者の田垣氏からメイルをいただいた。引用のご許可が得られれば、次回に追記させていただくことにしたい。

 次回に続く。