じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真] センター試験でおなじみの光景。



1月21日(土)

【ちょっと思ったこと】

リスニングテストはトラブル続出だったのか

 1月22日朝のNHKニュースによれば
初のリスニング トラブル続出
大学入試センター試験にことし初めて導入され、21日、50万人近くが受験した英語のリスニングテストで、問題を聞き取るための再生機が何らかの原因で正常に作動しないトラブルが相次ぎ、430人あまりが再試験を受けました。
 同じく、1月22日付け朝日新聞でも
  • リスニング不具合続出 センター試験 425人、再テスト
  • リスニング試験 試練の冬に冷水 受験生「力出し切れず」
  • 音漏れに不満の声
などという見出しで、トラブル発生をを批判する記事が載せられていたが、冷静に考えて、「続出」と言えるような大事件だったのだろうか。なんだか、最初から、トラブルが起こることを想定して原稿を用意しておき、それみたことか、と悪い面ばかりを書き立てているような気がしてならない。

 もちろんトラブルはゼロにすべきであるし、センターとしても建前上は、「不具合の申し出が400件以上に上ったことは考えていなかった事態であり、遺憾だ」と表明せざるをえないとは思うのだが、50万人の受験者に対してトラブル400件あまりというのは、確率1000分の1以下。しかも、トラブルがあった場合は再テストでちゃんと対応しており、受験機会に著しい不公平を生じたというほどではない。そりゃ生命に直接危険を及ぼすような医療機器だったら確率1000分の1では不十分きわまりないが、センター試験受験料の範囲内でのコストを考えると、私はむしろ「日本の技術力の高さと、統制のとれた組織力を示した」事例として、もっと誇ってもよいのではないかと思う。

 そのほか、受験生の一部には「隣の人の音漏れが気になり、集中しにくかった」、「他の人のイヤホンの音漏れや筆記する鉛筆の音が耳障りだった」といった不満が出たというが、そもそも、日常生活場面でのコミュニケーションなどというのは生活雑音があって当然。完全防音でなければ正解が出せないというのは、まだまだ努力が足りないように思う。


 なお、以上述べたことは、あくまでリスニングテストが行われるべきだという前提の上での話。私は個人的には、あのようなテストを受験科目に課すことは賛成できない。

 米国で研究したり、ビジネスの最前線に立つような人を除けば、大半の日本人にとってはリスニング力向上はそんなに必要なこととは思えない。アジア、アフリカ、ヨーロッパで聞く国際英語などというのは、ネイティブ英語とは著しく異なる。ネイティブ英語の聞き取りを正確にしたところで、コミュニケーション力がアップするなどと考えたら大間違いである。そんなことより、日本人はもっと誇りをもってネイティブ英語話者と接するべきだ。相手が速く喋りすぎた時や、慣用表現を多用した時には「お前の英語は国際英語ではない。慣用句など使わず、もっとゆっくりと、簡潔な表現を使え!」と要求すべきである。また、そういう要求ができるためには、少なくとも相手と対等の地位を保たなければならない。そういう努力をせずに、いつまでもネイティブ英語だけをお手本とし、無限にそれに近づけようとするようなことをしていたら日本は滅亡してしまう(このあたりのことは、こちらの紀要論文にも書いたことがあった)。

 仮にリスニング力が必要であったとしても、それを合格者振り分けの基準の1つとして用いる必要があるのかも疑問。社会に出てから(ネイティブ英語話者をお手本とする)リスニング力が必要だと思う人は、何も受験科目に含めなくてもちゃんと勉強し、TOEICなどの各種外部試験のスコアでちゃんと実力の程度を証明することができるはずだ。あのように機器や監督要員にコストをかけて、センター試験の一環として実施する必要がどこまであるのか、再考する必要があると思う。





早朝の空

 1月22日の朝、いつもよりちょっと遅い6時すぎに散歩に出かけたところ、東の空地平線近くからに異様に明るい星が昇ってきた。天文年鑑で確認したところ、マイナス4.3等級の金星であった。元日にはまだ宵の明星として夕方の空に輝いていたのに、早いものだ。太陽と地球の間を大急ぎで通り越したのだろう。とういことは、いま地球に一番近い惑星は金星ということになるか。

 もう1つ、月のすぐ近くにスピカが輝いており、1〜2時間後には星食が起こりそうに見えた。天文年鑑で確認したところ、福岡で7時25分に潜入と書かれてあった。