じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 秋の深まりとともにコスモスの花の色が冴えるようになってきた。



11月10日(木)

【ちょっと思ったこと】

ネットバンキング詐欺から身を守る方法

 各種報道によれば、インターネットバンキングの利用者にスパイウエアをメールで送り付けてIDやパスワードを盗み、自分が管理する口座に預金を送金させた事件の容疑者が逮捕された。この容疑者は東京都内など合わせて6か所で無線LANを勝手に使い、不正アクセスを繰り返していたという。

 この種の事件を防ぐには、ウイルス対策ソフトをきっちり更新し、かつ、パスワードを適宜変更、ゼッタイに安心という確証が持てない添付ファイルは開かないなどの対策をとる必要があると言われているが万全とは言えない。ウイルス対策ソフトなどというのは、ある意味では、スパイウェアの一種とも言える。もしそのソフト会社に外国のスパイが潜入したら、外国製の対策ソフトなんぞに全面依存していると、そのうち、IDどころか、国家機密が大量に流出する恐れだってある。パスワードの変更などもあまり頻繁にやると、どういうふうに変更したのかが覚えきれなくなる。そうすると、パスワード一覧を手帳にメモしたりしているうちに紛失し、一気に被害に遭う恐れがある。

 ではどうすればいいか。一番の安全策は、

ネットバンキング口座の残高はできる限り減らしておくこと。多額の現金は、ネットサービスを利用しいない別の口座のほうに預けておく。

という使い分けをすることである。このほか、キャッシュカードを常に持ち歩いて財布がわりに使うような口座も、残高はできるだけ少な目にしておいたほうがいいと思う。そうすれば、万が一、詐欺にあっても、残高以上に損失を受けることはない。

 なお、最近では、ネットバンキング口座でも、一日に振り替えできる金額を大幅に制限するところが出てきた。多額の残高があっても、毎日チェックしていればそれほど不安は無いと思う。





個人年金保険のトラブル

 夕食時に、NHKクローズアップ現代「売り上げ急増 個人年金保険〜高齢者への販売トラブルを防げるか〜」を視た。

 最近では銀行の窓口でも個人年金保険を取り扱うようになったが、「キャッシュカードを更新しますのでお出でください」などと店舗に呼び出し、為替差損リスクのあるドル建て年金の契約をさせてしまった銀行もあるという。このほか、75歳のお年寄りに、99歳以降に支払い開始という20年満期の年金を契約させた銀行もあった。いずれも銀行側は「充分に説明した」として責任をとろうとしない。しかし相手はお年寄りである。銀行はゼッタイ安心という信頼を裏切るような行為を続ければ結局は銀行自体の自滅を招くことになるだろう。