じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

11月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る

[今日の写真] [今日の写真] ギンモクセイ(写真左)とヒイラギモクセイ(写真右)。葉っぱの形が違うこと以外には大差ない。病害虫に弱いせいだろうか。岡大構内ではギンモクセイの数は減りつつある。


11月3日(木)

【ちょっと思ったこと】

外貨預金は儲かるか

 昨日の日記で「株式投信は儲かるか」という私見を書いたので、この機会に他の「儲け」話について私見を述べておこうと思う。

 ちなみに私自身の外貨預金は、いま殆ど残高が無い。1ドル105円前後の時に預け入れたものを112円台になった頃に全部、円に戻してしまったためである。4日朝の外国為替市場では1ドル117円台まで円安が進んでいるので、今になるまで持ち続けていたらさらに5%の差益があったことになり、少々残念に思っている。しかしこれは結果論であって、仮に112円台から103円まで円高が進んでしまった時には逆に「あの時売っておけばよかった」と後悔するにちがいない。

 外貨預金は、いっぱんに日本よりも利率が高いことが多いが、為替レートがそれを上回って変動するため、利子収入だけをあてにすることは大きなリスクをともなう。ということもあるので、長期の定期預金はあまりオススメできない。なお、証券会社系では、外貨MRFというのもある。利子はほとんどつかないが、リアルタイムに取引ができるし、手数料も比較的安いようだ。

 為替レートというのは、主要各国間の経済力やその国の金利水準によって変動するものである。世界全体が一様に経済発展を遂げた場合は、どこの国の株式も値上がりする一方、為替レートは変わらない。そういう時はたいがい金利も低いので、外貨預金で得をすることはあまりない。

 いっぽう、世界経済が流動的で各国間の経済情勢や金利水準が大きく変わる時には、為替レートもそれに伴ってエレベータ式に上下に大きく変動する。そのタイミングを見て、対円のレートが値下がりしている外貨を買っておけば、たぶん差益を稼ぐことができるだろう。

 株式投信では、基準価格が半分以下に値下がりすることも珍しくないが、主要各国の為替レートは、普通は10〜20%程度の幅におさまるので、壊滅的な損失を被ることはまずない。あくまでお金に余裕があればの話だが、老後の資金運用先としては有望であるように思う。






「いま変わりまして」は無駄な情報

 テレビのニュースなどで外国為替や株式指標を速報する時に「いま変わりまして」という言葉をしばしば耳にするが、これはまったく無駄で、冗長な情報であると思う。「いま変わりまして」というのは、アナウンサーが数値を読み上げた直後に画面の数値が変化し、新しい数値に言い直す時の表現である。しかし、視聴者は何もリアルタイムに取引をしているわけではない。「1ドル117円15銭」が「1ドル117円10銭」に変わったところで、新たな情報として役にたつことは何もない。その直後にドルを円に換えに近くの銀行に出かけたとしても、レートが同一であるという保証は全くない。

 ニュースを通じて視聴者が知りたいのは、大まかな為替動向である。前日と変わらないのか、大幅に変動しているのかそのことさえ分かればよいはず。「いま変わりまして」などとリアルタイムに伝えるのではなく、むしろ、直前1時間の平均値を伝えたほうが情報的価値があるように思う。