じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

11月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る

[今日の写真] 文学部東側の樹木の紅葉が早くも始まった。写真はこのあたりでは真っ先に紅葉する樹木であるが、名前は分からない。葉っぱの形はナンキンハゼに似ているのだが、実はなっていない。どなたか種名をお教えいただければ幸いです。


11月1日(火)

【ちょっと思ったこと】

大相撲人気回復は力士との関係性構築から

 各種報道によれば、11月13日からに始まる大相撲九州場所を前に、前人未踏の7場所連続優勝をめざす横綱・朝青龍が記者会見し「いつもの場所以上に集中していきたい」と意気込みを語った。このほか、ブルガリア出身の関脇・琴欧州の大関昇進に注目が集まる。しかし、有力な日本人力士が見当たらないだけに、大相撲はいまひとつ人気の盛り上がりに欠けるように思う。

 大相撲人気がプロ野球やサッカーほどに盛り上がらない理由の1つは、あまりにも短時間に勝負がついてしまい、技の極意が伝わりにくいことにあるのではないかと思う。本当は稽古に稽古を重ね精進を積んだ成果が示されているのだが、素人目には、相手を土俵から押し出すか、土俵の上で転がすかという程度のことしか分からない。緻密に計算された取り口であっても、単に強いから勝ったという程度にしか見えてこない。

 日本人の人気力士と言えば高見盛が真っ先に浮かぶが、あの力士は相撲がうまいから人気があるわけではない。仕切りの時に気合いを入れるしぐさや、負けた時の何とも言えない残念そうな表情がユニークであるために人気が出ているだけである。

 ではどうすれば大相撲全体の人気回復がもたらされるのか。たまたま数日前に放送された「さんまのスーパーからくりTV」のビデオレターリターンズで「孝行息子が関取に…(秘)名勝負映像公開」という話題を取り上げていたが、これなどは人気を盛り上げる大きなヒントになると思った。


 何年か前に、大相撲に弟子入りした息子二人を励ますビデオレターが放送されたが、今、その息子たちはどうなっているのかという内容であった。実はその息子たちは、今では念願の関取に昇進していた。そのうち弟のほうは横綱貴乃花と最後に闘って引退に追い込んだことで知られる安美錦、兄のほうは十両・安壮富士であった。

 このほか、少し前に、岩手県・山形村出身の栃乃花を地元の人たちが応援する様子がテレビで紹介されたこともあった。

 このように、地元の人たちと力士とのつながりをもっと積極的に紹介していけば、力士個人個人がどういう思いで土俵に上がっているのか、どういう人たちから期待を寄せられているのかが分かり、一番一番の相撲を観るときに別の面白さが出てくるように思う。

 このほか、普天王のように、何はともあれWeb日記を執筆していれば、読者として声援したいという気持ちがわいてくるものだ。

 プロ野球やサッカーと違って、大相撲はあくまで個人が主人公となるスポーツである。であればこそ、力士個人個人との関係性を構築することが相撲人気を高める一番の決まり手になると思う。