じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] こぼれ種から育ったマリーゴールド。マリーゴールドは孔雀草とも呼ばれるが、なぜそのような呼ばれ方をするのか今まで分からなかった。しかし、この写真のような花であれば、確かにクジャクの羽に似ているように見える。なお、「孔雀草」と呼ばれる花にはもう一種、シロクジャク(孔雀アスター)がある。


10月25日(火)

【思ったこと】
_51025(火)[心理]短大生の算数力をどう高めるか(2)苦手な割り算をどう克服するか

 昨日に続いて、栄養士をめざす短大生の中に算数を苦手とする者がかなりいるという話題。

 入学時に短大生に実施した算数問題は全部で25問、制限時間は30分であったという。話題提供のあと
  • 式も書かせているのか?
  • 出題順序が固定されているため、あとのほうの問題が時間切れで解けないということはないのか?
  • 単純な計算ミスなのか、単位や四捨五入についての知識不足なのか、文章題の意味が分からないのか?
  • 受験科目の違いによる影響はあるのか?
といった質問が出されていたが、式は解答用紙の余白に書かせるようにしていること、あくまで推測だが解答時間は充分あったことなどの情報を総合してみるに、やはり短大生の一部が算数を苦手としていることは間違いないようであった。

 ではどうすればいいのか。昨日も述べたように、彼女たちの多くは、受験勉強の経験が無く、もっぱら推薦入学の枠などで短大まで進学してきた。受験勉強には弊害もあるが、その一方、自分で計画を立ててしっかり勉強するという習慣づけにもなっている。ということもあり、まずは、規則的な勉学習慣を身につけさせることが必要ではないかと思う。その上で、公文の算数ドリルのようなものに集中的に取り組めばかなりの向上が期待できるのではないか、と思われた。




 ところで、一般的に割り算-----割り算の穴埋め問題、分数の割り算など-----を苦手とする小学生は多い。今回調査された短大生の場合、そういう苦手を克服せずに進学してきた可能性もある。

 「おもひでぽろぽろ」の映画に関連して分数の割り算が納得できないというエピソードがしばしば話題になる。また、その疑問にどう答えるかというアイデアもたまに紹介されている。

 また、少し古い話題になるが、8月4日の朝日新聞教育欄に、

2/5 ÷ 3/4=

という分数の割り算を解く別の方法が紹介されていたことがあった。

2/5 ÷3/4=8/20 ÷15/20=

というように分母を通分した上で、分子だけの割り算をするというもの。これは、倉敷市の元小学校教諭、山田義隆氏のアイデアであり、もとはフィジーの教科書に書かれてあった方法であるとか。少なくとも、「なぜ、分子と分母をひっくり返してかけるのか」という疑問はこれで解消できる。




 もう1つ、昨日引用した割合の穴埋め問題であるが、この種の問題は、割り算をせずに解くことも可能。
gの0.5%は12gです。に数値を入れなさい。


【解法】
 ×0.005=12
 ×0.005×2=12×2
 ×0.01=24
 ×0.01×100=24×100
 ×1=2400
よって答えは2400g

 この種の方法って、確か、コンピュータ内部の計算(但し2進数)では基本中の基本だったと思う。




 割り算とは直接関係ないが、質疑の時、食塩水問題を分かりやすく教える方法として、天秤を用いる方法や面積図を用いる方法があるということも紹介された。もっとも私には、天秤法はさっぱり分からなかった。

次回に続く。