じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] [今日の写真] 月齢14.0の月(7月20日撮影)と、翌日の日の出。天文年鑑によれば、7月20日の2時55分に月の赤緯が最南、また7月22日の5時に月が地球に最近(33′27″)となる。6月22日ほどではないが、、月の南中高度が低いことによる過大視、月と地球の距離が近いことなどが重なって、大きくて丸い月が南の空に出現した。7月21日はちょうど満月。さらに大きく見えそう。
写真右は、7月21日の日の出。夏至の頃に比べると日の出の時刻が若干遅くなり、朝の散歩に出かけている途中に日の出を眺める機会が増えてきた。


7月20日(水)

【ちょっと思ったこと】

前期の講義、めでたく終了

 水曜日1コマ目の教養科目の講義を無事終了。授業そのものは8月1日まで行われるが、21日以降は学生・院生の研究発表、期末試験のみであり、前に立って喋る形式の前期の授業はこれですべて終わった。前期は毎日1〜3コマの担当がありかなりくたびれたが、病気や怪我で休講することもなく、無事に回数分を終えることができてよかったよかった。

 金曜日から月曜日までは、講義の準備が要らないのでほんのちょっぴりヒマになる。その後は試験採点と成績評価にあけくれる日々が続く。




ジャンプする魚たち

 7月21日朝5時台のNHKおはよう日本「とれたてマイビデオ」のコーナーで、鯉の仲間のハクレン数十匹が川の上で飛び跳ねているところを紹介していた。さっそくネットで検索したところ、 などのサイトがヒットした。地元では結構有名な話題らしい。

【思ったこと】
_50720(水)[一般]気象庁の業務評価と降水確率

 一週間ほど前のZAKZAKニュースに

「雨」予報の精度は向上、「気温」は“外れ”やや多く

というのがあった。気象庁は7月14日、台風や天気の予報精度などが2004年にどれだけ向上したかを示す業務評価リポートをまとめたことについての紹介である。その後ネットで検索したところ、元となった

気象庁業務評価レポート(平成17年度版)(全文(PDF)ダウンロードはこちら

が公開されていることを発見。天気予報が外れると文句の出やすい気象庁がきっちりと業務評価をやることはたいへん結構なことだと思う。

 さて、その中の天気予報関係では報告書8頁において
天気予報については、降水に関する予報の精度は向上したものの、気温の予報精度は向上が見られず、国民の日常生活に最も密接な分野であるだけに、目標達成に向けての一層の努力が必要です。
と記されており、巻末の付属資料14頁に、「雨の降り方が大きく外れた日」、「降水の有無の的中率」などが図示されている。これに関しては元のZAKZAK記事のほうにも
  • 「翌日の降水予報が大きく外れた日」は、2004年は27日で、2003年の30日からわずかに改善。
  • 「週間天気予報の5日後の精度」についても、降水の有無の的中率は3ポイント改善し70%となった。
などと要約紹介されていた。




 私自身は、週末に山登りに行く機会が増えたほか、花壇への水撒きの必要もあるため、降水確率は各種予報の中でも特に注目している予報の1つとなっている。

 その中でいつも困惑してしまうのが「降水確率20〜30%」という中途半端な予報である。例えば7月21日7時現在の予報を見ると、7月23日、24日、27日は20%、25日と26日は30%であると予報されている。これじゃあ、山に登った時に雨に降られるリスクがどのくらいあるのか、見当がつかない。

 ちなみに、気象庁の用語解説では、降水確率は
a)予報区内で一定の時間内に降水量にして1mm以上の雨または雪の降る確率(%)の平均値で、0、10、20、…、100%で表現する(この間は四捨五入する)。
b)降水確率30%とは、30%という予報が100回発表されたとき、その内のおよそ30回は1mm以上の降水があるという意味であり、降水量を予報するものではない。
と解説されている。

 しかし、私が知りたいのは、むしろ天気のシナリオである。つまり5日後の降水確率が同じ30%という場合でも
  1. 再び梅雨前線が復活して戻り梅雨になってしまう確率が30%。よって降水確率も30%。
  2. 何らかの事情で、不純な天気になることが確実。よってその期間に雨が降る確率は30%。
  3. その日はほぼ確実に晴れるが、夕方に雷雲が発生することで雨が降る確率は30%程度。
という3通りでは全然対処の仕方が変わるのである。

 もし1.であるならば、シナリオが外れた場合には夏型が続くことになり、傘無しで山登りに行かれる。もし2.が確実あるならば、山のほうは大体悪天候となるので、行かないほうがよい。3.の場合は、午後3時頃までに必ず下山するような登山計画を立てる必要がある。

 同じことは布団干しについても言えるだろう。1.であるなら、シナリオが外れた場合には、布団を干して出かけても大丈夫。2.の場合は布団干しは厳禁、。3.の場合は、昼過ぎに布団を取り込む必要がある。

 こういうきめ細かいシナリオとセットにして降水確率を出してもらわないと、単に数値上の改善がみられたとしても、直ちには「生活の向上、社会経済活動の発展」には結びつかないように思う。