じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] ホームセンターで半額処分で購入したサンダーソニアがめでたく花をつけた。「サンダー」という名前から雷が種名の由来かと思っていたが、学名は「Sandersonia aurantiaca」であってthunderとは全く関係がなかった。なお、この属名は、1851年にこの植物を発見したサンダーソンにちなむという。
英名は、「Christmas bells」、あるいは「Chinese lantern lily」


7月7日(木)

【ちょっと思ったこと】

七夕雷雨とリアルタイムレーダー

 7月7日の岡山は布団が干せるほどによく晴れ最高気温32.2度を記録したが、夕刻には大雨となった。この雨は梅雨前線ではなく雷雲によるものであったが、北西方向からの雲の列が次々と押し寄せ、合計雨量は22ミリ。但し、皮肉なことに、岡山市地域に大雨洪水警報が出された直後に雨は上がり、21時頃には夏の大三角形や木星を眺めることができた。

 雨が降りそうな時はリアルタイムレーダーで雲の動きをチェックすることにしているのだが、この日は判断を誤ってしまった。夕刻の授業終了時では、雷雲の列は岡山市の離れたところを、北西から南東方向に移動しており、雨は降らないだろうと仕事を続けていた。ところが、その後、北西側の雲が突然成長し、岡山市に向かって次々と押し寄せてきたのである。

 台風や前線の雲の場合は、素人でもその移動方向から短時間後の天気を予想することができるが、雷雲の場合は、突然湧きあがるように発生したり、いままでレーダーには写っていなかった細かい水滴の雲が突然大粒になることもある。気をつけなければ...。




クール・ビズ

 「帝国データバンク」が、先月末にインターネットを使って、全国の大企業から中小企業までの2万1300社を対象に調査したところによれば、いわゆる「クール・ビズ」をすでに実施していると答えた企業は20.7%で、検討中と答えた企業は、19.6%で、いっぽう、予定はないとした企業は49.2%であったという。

 ところで、この「クール・ビズ」だが、環境省地球環境局温暖化対策課国民生活対策室の解説によれば、クールは「COOL」、また「ビズ」はビジネスの意味で、夏を涼しく過ごすための、新しいビジネススタイルという意味が込められているのだという。試しにランダムハウス英語辞典で「biz」を引いてみると
【1】{話}職業,商売(business);(一般に)…界(sphere):
【2】{米俗}麻薬用注射器;麻薬の包み.
などとなっていた。いっぽう、「cool」のほうは
【1】〈天候・空気が〉涼しい,さわやかな;少し寒い,低温の
【2】〈液体が〉冷たい,冷めた
【3】〈人・頭などが〉冷静な,落ち着いた
【4】〈人・態度などが〉熱意のない,冷淡な:
【5】厚かましい,ずうずうしい:
【7】(1){米・カナダ話}すてきな,いかす,かっこいい
【8】(報道で)控えめな表現の,読者の想像に任せる,クールな.
などの意味があり、一般には「涼しい」だが、ネイティブな人の語感が今一つ分からない。それと、英語の「Cool Business」が同じ意味に使われているのかどうかも確認できていない。ま、何か新しいことを提唱する時に見慣れないカタカナ語を使うのは、ありがちなことだ。近いうちに「外来語」言い換え提案リストに加えられるのは必至だろう。

 ちなみに、本日朝のNHK「まちかど情報室では、小型のファンを取り付けた作業着とか、水を繊維にしみこませて体を冷やすベスト(「アクアベスト」というらしい)なんていうのも紹介されていた。後者のベストなんぞは、炎天下を歩くときによさそうな気もするが、汗の発散はどうなるのかなあ。

 ところで、「クール ビズ」なんて言われなくても、大学教員はずっと以前から夏期軽装を実行しているぞと思っていたが、上記にもリンクした、環境省地球環境局温暖化対策課国民生活対策室の解説によれば、
ノーネクタイ、ノー上着。といってもただジャケットを脱いでネクタイを外しただけでは、なかなか様にならないもの。ちょっとしたポイントを押さえることで、見た目もクールにきまります。
ノーネクタイ時のシャツは、襟元がしっかり立つタイプを
アンダーウェアへの配慮もお忘れなく
などという「着こなしのポイント」が記されている。そうか、私みたいにポロシャツで授業をするのはクールビズとは言わないのか。どうやら「襟元がしっかり立たないと、正統クールビズとは言えない」ようだ。お節介やなあ。ついでに、「アンダーウェアへの配慮」とはどういう意味なのだろうか。ボロボロの下着を着るなということか?