じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 岡山市の降水量は、6月上旬に2.0ミリ、中旬に17.0ミリ。6月16日の0.5ミリの雨以来、記録上は降水量ゼロの日々が続いている(ごく短時間にパラついたことはあったが)。水やりの行き届かない空き地では、ヒマワリが瀕死の状態で花を咲かせていた。自分は枯れ果ててもなんとかして種を残そうという生命力が感じられる。


6月29日(火)

【ちょっと思ったこと】

100円ショップのオイルショック

 原油価格高騰というと、まずはガソリン価格の値上げが頭に浮かぶが、じつは、全く別の意外なところで影響がでているそうだ。

 6月29日朝6時台ののNHK「おはよう日本」によれば、大手100円ショップでは、文具のファイル類が原材料費の高騰で価格を維持できなくなり入荷が止まっているとか。ネットで検索したところ6月7日のアサヒコムにより詳細な関連記事があることが分かった。

 100円ショップ(実際の価格は105円、最近では210円商品や525円商品も増えているようだ)には、たまに買い出しに行くほか、旅行先などでもちょっとした小物を必要とする時に利用することが多い。買ってきたものを見ると、確かに石油製品が多い。各種文具類のほか、透明の収納箱、小物入れ、さらに、私が日常的に使っている老眼鏡やサングラスなども石油製品であると言ってよさそうだ。他の店なら原価高騰に合わせて5円、10円刻みでの値上げもできるが、100円(税込みで105円)の均一価格を売り物にしているショップでは、そう簡単に値上げはできない。ここらで重大な選択(例えば150円ショップへの看板替えとか)を迫られることになりそうだ。

 もっとも、石油製品をたくさん売っているのは100円ショップばかりではない。コンビニで買う弁当、デザート、総菜類なども、石油製品の容器ばかりに入れられている。出張先などでは、コンビニ商品で空腹を満たすことも多いが、食べ終えるとホテル室内のゴミ箱が容器ばかりで満杯になっていることがある。あれももう少し、自然素材や、軽包装に切り替えられないものかと思う。

 いくらリサイクルとか言ったって、石油製品を使う限りにおいては真の環境保護にはならない。リサイクルに投じるエネルギーによって地球温暖化がますます進むことだって考えられる。もっとも、消費者側としても、これを機会に安価な石油製品の利用を見直すべきではないかと思う。このさい、極力、石油製品に頼らないライフスタイルを考えてみるのもよいかと思う。




精神病院と精神科病院

 各種報道によると、精神保健福祉法などの条文中にある「精神病院」の表記を廃止して、「精神科病院」に統一する改正案が議員提案で今国会に提出される見通しになった。自民党が28日開いた厚生労働部会と政調審議会においても、成立を目指す方針が決められた。

 ところで、アサヒコムの記事には、
精神病院は精神疾患の治療の場である一方、80年代に本人の同意のない「強制入院」や患者への不当な扱いなどが社会問題化したように、「収容施設」のイメージで語られることも少なくない。
 このため医療の現場では「精神科病院」との呼び方に変えてきた...
という記述があるが、そのことが呼称変更(今回は法律条文の表記変更)の主たる理由なのだろうか。であるならば、むしろ、名称は同一にしておいて、「患者への不当な扱い」を改めているという証拠を示すことのほうが先決であるように見える。看板だけ掛け替えても実態が変わらないのでは意味がない。

 同記事には「内科や外科と同様に「科」をつけることでイメージを一新し、診療を受けやすくする狙い。」という記述もあったが、そもそも、「内科」や「外科」は2文字の漢字熟語であるからして、「科」をとったら何の意味か分からなくなる。「外科医院」を「外医院」とは言えない。ま、とにかく、「科」をつけることで医療のイメージが増すことは間違いないし、それを求める声がある以上は特に反対する理由も無いのだが、看板の掛け替えだけに終わらないための活動を続ける必要はあるだろう。